イスラエルが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡散を憂慮して韓国人と韓国に14日以上滞在した外国籍の観光客の入国を禁止した。
23日(現地時間)、駐イスラエル韓国大使館によると、イスラエル政府は最近、聖地巡礼に訪れた韓国人の中で新型コロナの感染者が数人発生し、韓国でも感染者が大幅に増加しているという理由で、韓国人と韓国から来る外国人に対する入国禁止を決めた。
慶尚北道(キョンサンプクト)などによると、イスラエル聖地巡礼に参加した天主教安東(アンドン)教区の信者39人(ソウル居住ガイド1人含む)のうち18人に21、22日、新型コロナの感染が確認された。彼らは8~16日にイスラエル聖地巡礼に参加し、仁川(インチョン)国際空港から帰国した。
イスラエルの入国禁止措置で、前日午後7時55分頃にテルアビブのベングリオン国際空港に到着した大韓航空機の乗客188人のうちイスラエル国籍者11人だけが降り、韓国人約130人など乗客177人と乗務員は着陸2時間後、仁川に引き返した。この飛行機でイスラエルから韓国に来る予定だった約180人は、現地で足止めをくっている。
イスラエルの入国禁止措置は、韓国政府と事前交渉なく、大韓航空機が仁川空港を出発した後に下されたという。駐イスラエル韓国大使館関係者は、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「大韓航空機がテルアビブの空港に着陸する直前、駐在国保健当局が徐東鷗(ソ・ドング)駐イスラエル大使を呼んで入国禁止措置の決定を通知した」と伝えた。外交部は、「イスラエル政府と駐韓イスラエル大使館に強い遺憾を表明した」と明らかにした。
また、新型コロナの感染が確認された聖地巡礼参加者の中で多くは帰国した翌日に公共施設や温泉、レストランなどに行ったり、職場で働き、団体活動までしたことが明らかになり、2次感染が懸念されている。慶尚北道の調査結果、感染者と接触した人は現在約170人にのぼる。
李世亨 turtle@donga.com · 申나리 journari@donga.com