各国首脳が、新型コロナウイルスの感染拡大を世界大戦級の危機と規定し、戦時に準ずる国家危機体制に入った。
トランプ米大統領は18日(現地時間)、ホワイトハウスでの会見で、「私は戦時下の大統領」と述べ、新型コロナウイルスへの対策として「国防生産法」を発動することを明らかにした。同法によって、国家の危機状況で、軍需用物品を生産する民間企業に増産を要請することができ、新型コロナのためのマスクや人工呼吸器といった医療装備の生産拡大が可能となる。
欧州はすでに全国民の移動制限、学校や商店の閉鎖、国境の閉鎖、軍兵力の動員などがなされ、戦時のような状況だ。ドイツのメルケル首相は同日、国民に向けたテレビ演説で、「事態は深刻だ。統一以来、いや第2次世界大戦以来、国家が直面した最大の挑戦だ」と強調した。
英国は20日から首都ロンドンを封じ込める準備をしていると、英紙フィナンシャル・タイムズが伝えた。ジョンソン首相は、ロールスロイスやフォードなど自国内に生産拠点がある自動車メーカーなど約60の企業に、人工呼吸器のような医療装備の生産を要請した。フランスのマクロン大統領も16日、フランス全土で国民の移動を制限し、「我々は戦争状態にある」という言葉を6回も繰り返した。
ワシントン=イ・ジョンウン特派員 パリ=キム・ユンジョン特派員 lightee@donga.com · zozo@donga.com