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韓国国内研究チームが極超小型メモリを開発

韓国国内研究チームが極超小型メモリを開発

Posted March. 09, 2017 08:36,   

Updated March. 09, 2017 08:37

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世界でこれまでに上映されたすべての映画を、指ほどのサイズのUSBメモリチップ1つに入れられる技術が、韓国国内で開発された。

基礎科学研究院(IBS)量子ナノ科学研究団のアンドレアス・ハインリッヒ団長の研究チームは、直径が約0.175ナノメートル(ナノメートルは10億分の1メートル)に過ぎないホルミウム(Ho)原子を利用して、「原子単位のメモリ技術」を開発し、原子1個に、コンピュータの記憶装置が使用する情報の最小単位である1ビットを安定的に読み書きすることに成功したと、8日明らかにした。磁性を帯びた原子の2つの状態が、それぞれ0と1を表すように作ったのだ。原子は、化学元素を構成する最小の粒子であり、これより小さな情報の保存単位は、理論的に不可能だ。ハインリッヒ団長は、ドイツ出身で、梨花(イファ)女子大学物理学教授を務めている。

現在、商用化されたメモリチップは、1ビットを具現するのに約10万個の原子が必要だ。IBSのチェ・テヨン研究委員は、「原子単位のメモリ技術を使えば、USBメモリチップサイズに約100万GB(ギガバイト)までの情報を入れることができる」と話した。

メモリチップは、同じサイズであっても、半導体回路線の幅が狭いほど、入れられる回路とデータの量が多くなる。しかし、発熱問題などの限界で、10ナノメートルレベルという難関にぶつかっていた。一方、原子単位のメモリ技術は、ホルミウム原子の間隔が1ナノメートルで密接していても作動する。ハインリッヒ団長は、「次世代コンピュータである量子コンピュータの情報保存技術を開発するのにも役立つだろう」と語った。この研究結果は、国際学術誌「ネイチャー」の9日付に掲載された。



송경은 ソン・ギョンウン記者 kyungeun@donga.com