和田春樹・東京大名誉教授をはじめ、海野福寿・前明治大教授ら日本学者7名が25日、「新しい歴史教科書をつくる会」が編集した中学校歴史教科書が事実とかけ離れているという点を詳細に指摘した。
この学者らは同日、東京の参議員会館で記者会見を開き、「検討の結果、最小限52カ所が事実関係とは大きな差があることを見出した」とし、「この内容をまとめ次第、文部科学省、出版社、執筆者などに送り、再修正を求める方針だ」と明らかにした。誤っていると指摘された51カ所の中には韓国と関連するくだりが約20カ所にも及ぶ。
出席者らは「検定を合格したにもかかわらず、このように多くの誤りが明るみに出た教科書を生徒らが使用してはならない」とし、「それでもこの教科書を使用するなら、少なくとも我々が指摘した内容は是正されるべき」だと強調した。
なお「『つくる会』が内容を137カ所も修正したというのは、事実上、敗北を認めたことである」とし、「問題の教科書が学校での教材として採択されれば、在日韓国人と中国人の生徒らが同じクラスの日本人生徒から民族差別を受けることになるだろう」と懸念を示した。
沈揆先(シム・ギュソ¥ン)特派員 ksshim@donga.com