#プレビュー1
日本札幌にあるリゾートレストランで財閥二世で、遊び好きのクォンヒ(チャ・テヒョン)が仲間たちにうぬぼれる。
「私はチェ・クォンヒです。女性をがっかりさせたことがない」
昨晩、酔っ払った彼は日本人と錯覚したユビン(成宥利)の部屋に入ってきて「何事もなしに」ひと晩を過ごした後、朝になるやお金を置いて出るところだ。
ユビンは堂々とクォンヒの前に札束を投げかけて韓国語で止めを刺す。
「あなた、昨日良くなかったよ」
#プレビュー2
一流企業のネットワーク総括室長の金南進(キム・ナムジン)のオフィスにサンドイッチ配達に行くユビン。片思いをしているスンヒョンにぶるぶると震えながら、やっと「あの… サンドイッチの出前を取りましたね」と言う。
後で友達に言う話。「(彼)今日も本当に格好いいわ。ワイシャツの袖めくり上げて人々に指示する姿は、わ〜、本当にセクシーだわ」
この二つの場面は6月に放送されるMBC20部作の水・木ドラマ『皇太子の初恋』(シナリオはキム・ウィチャン、チョン・ジンヨン)で、朗らかで大胆な少女に変身した成宥利(ソン・ユリ、23)の姿を覗いてみたものだ。『千年至愛』(SBS、2003年)で堂々と「南夫餘(プヨ)のお姫、プヨジュだ」と言った成宥利の姿はどこにもない。このドラマは若者たちの愛を軽快に描いており、日本衛星放送スカイパーフェクトでも同時放送される。
「グループ『フィンクル』で活動していたときのはにかんだイメージは変わってないんです。実際でもそうだし…、しかし、今度はカリスマを見せたいんです。性格も『ユビン』に少しずつ近づいているような気がします」
ユビンは大学を卒業して3年目にサンドイッチ出前のバイトをしながらもいつも明るい。成宥利は「一晩中撮影をした後、昼の場面でも活気にあふれるユビンにならなければならないのが一番大変だ」と話した。
29日午後、記者懇談会で会った成宥利はユビンキャラクターとは裏腹に、静かな声とはにかんだ表情で答えた。
成宥利は「『千年至愛』は大変だったし、悪口も言われて愛着を持っている。あの時は独特の時代劇風の言葉使いで足りない演技力を隠すことができたが、今度は現代劇なので一生懸命に準備した」と話した。
「沈銀河(シム・ウナ)以降、テレビで一番きれいに写る俳優」と評したことのある李觀熙 (イ・グァンヒ)担当プロデューサーは「成宥利は演技者としての資質が十分だ」と話した。
成宥利はキャスティングされた後、仲良しのソン・ヘギョに電話をかけて「(あなたは)歌手『ビー』と一緒に撮影していいなあ。善意の競争をしよう」と話したという。ソン・ヘギョは7月に放送予定であるKBS2『フル・ハウス』にビーと一緒に出演する。
また、成宥利は相手役のチャ・テヒョンに対しては「同じ美容室に通う縁もあるが、カリスマのない私をよくリードしてくれる」と話した。
成宥利は歌手としてスタートし、放送MCと演技者として活動しているが、「敢えて一つを本業に決めたくないが、しばらく演技に邁進したい」と話した。
劇中の2人の男性主人公に対する評価を通じて、成宥利の男性観を垣間見た。
「スンヒョンは遠くから眺めるのにいいですね。しかし、とても無愛想で感情表現ができなくて恋愛するには疲れそうです。明るい性格のクォンヒは分別がつけば『最高』だけど、分別がつかなければ『最悪』ですね」
成宥利は5月初め、このドラマの撮影のためにインドネシアのバリ島で、45日ぐらい滞在する。成宥利は「家に帰りたくて外国で半月以上泊まったことがない。今度の撮影日程を思えばとても恐ろしい」と話した。
趙慶福 kathycho@donga.com