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「イラクは韓国を発展モデルに選んだ」張大使が語る最新イラク情勢

「イラクは韓国を発展モデルに選んだ」張大使が語る最新イラク情勢

Posted February. 24, 2005 22:45,   

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昨年12月中旬、イラクの韓国大使館に向かった張基浩(チャン・ギホ)大使(60)。着任の直前、張氏は自分のことを「非常に運がよい」と評価していた。「だから私が大使になれば、イラクも近く安定するだろう」と冗談まじりで話した。着任から約2ヵ月が経った24日、張大使がソウルに再び現われた。

海外公館首長会議に出席するため、しばらくの間帰国したのだ。「本当にイラクが安定しているのか」との質問に大使は「偶然の一致かもしれないが、イラク議会選(1月30日)以降、治安が安定しつつあるようだ」と言って笑った。

—イラク行きを決心するのが簡単ではなかったはずだが…。

「およそ30年前に最初の赴任先がサウジアラビアだった。当時は、映画『アラビアのロレンス』を見てから2日後にサウジ行きを決心した(笑い)。だが、今回は慎重に考えた。イラクのような紛争地域は、外交と軍事を両方を掌らなければならないため、大体は大先輩の大使が任命される。潘基文(パン・キムン)外交通商部長官がイラク大使のポストを提案した際も、そうした意味を強調したものと受け入れた。提案されてから2日後に快く受け入れた」

—イラク情勢はどうなのか。

「総選挙を契機に、抵抗勢力の動きが鈍化しつつある。8月ごろ、永久憲法の草案が作られれば、さらに安定するものと見られる。総選挙の後、シーア派が主導権を握った。安定のため、今後、イスラム教スンニ派を引き込まなければならない。分派間の妥協は、イラク政局の安定にとって必ず必要とされる条件だ」

—イラク全体の治安状況が安定したという意味か。

「そういうことではない。各抵抗勢力が、バグダッド・チグリス川の向かい側で、グリーンゾーン(安全地帯)に迫撃砲を撃てば、砲弾が韓国大使館の上を飛んで行く。1日の間にも数回ずつ迫撃砲が通り過ぎる音が聞こえる。着任した初日には『ドーン』という音とともに窓がひどく揺れた。そばにいた職員が『これは車両の爆弾が爆発する声』だと話してくれた」

—韓国と米国の関係はどうか。

「非常に協力的だ。ネグロポンテ米大使に、2ヵ月間で3度会っている。互いに格別に礼遇している。数日前に海外公館首長会議に出席するため韓国を訪問すると話すと、自分もライス米国務長官に会うため米国へ戻ると話していた。後で聞いたところでは、国家情報局長(DNI)指名の件で帰国するらしい」

—韓国に対するイラク人の反応はどうか。

「1月2日に会ったヤワル臨時政府大統領は『イラクは韓国を発展モデルに選んでいる』と話した。韓国の民主化過程を念頭に置いているようだった。韓国の建設会社が1980年代にイラクで多く活躍していたため、一般国民も韓国に馴染んでいる」



金影植 朴炯準 spear@donga.com lovesong@donga.com