世界的な権威を誇るブリタニカ百科事典は、韓国に関する内容を追加する時、米ブリガム・ヤング大学韓国学センター所長のマーク・ピーターソン(59)教授に検証してもらう。
韓国学分野の権威者であるピーターソン教授は、これまで韓国に関する内容が米国の教科書や百科事典などでどういうふうに扱われているかを分析し、間違いを修正する作業を続けてきたからだ。同教授は米国内で、「韓国の守り神」で通っている。
10日(米国時間)、ピーターソン教授の近況が気になって電話をかけてみた。同教授は、今も世界の主な百科事典5種を分析していると述べた。同氏は、ブリタニカ百科事典1994年版の内容のうち間違っている15ヵ所を探し出し、ほとんどを直した。
ブリタニカ百科事典に、「韓国の芸術家は技術的な完成度や正確さにおいて、中国と日本の芸術家より遅れていた」と記されていること彼が指摘して、韓国の芸術家の独創性を強調する方へ修正させたのが代表的な例だ。同氏は、「韓国は文化遺産が豊かで、経済的にも大きく成長してきたため、これからは外国教科書でそれ相応の待遇を受ける資格が十分にある」と述べた。
1996年から米国教科書に対する分析を行ってきた同教授が検討した教科書は80種類をはるかに超える。まだ世界史の教科書で、韓国は極めて短めに扱われていると同教授は説明する。むしろ米国史の教科書で韓国戦争、韓米間の貿易、移民問題などが挙げられていて、韓国についての説明が多い方だと述べた。
ピーターソン教授は、「教科書の執筆者がわざと情報を歪曲するわけではないため、小さなミスを指摘するよりは、たくさんの情報を提供して米国の教科書で韓国への説明が多くなるようにするのが重要だ」と指摘した。実際、ある米国教科書では、韓国に対する説明がただ一行になっている場合もある。取りあえず、量的に韓国の部分を増やすのが大事だということ。
ピーターソン教授は1965年、宣教活動を目的に韓国を訪問したのがきっかけになって、韓国に関心を持つようになり、ハーバード大学で韓国学修士号と博士号を取った。韓国で15年も過ごし、また韓国から二人の娘を養子縁組した。
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