日本の小泉純一郎首相が、靖国神社参拝を強行した17日、東京都内には、一日中小雨が降った。神社周辺は、早朝から数百人の警察が配置され、警備にあたった。
記者も神社入口で警察の制止を受けた。「行事の関係者でなければ入れない」と言っていた警察は、上部と連絡を取った後、道をあけた。
午前10時頃、「首相が官邸を出発した」という連絡が入り、警護要員たちの動きがあわただしくなった。10時9分、小泉首相を乗せた黒い公用車が4台の警護車に囲まれて、神社正門前の進入路に止まると、空中を旋回していたヘリコプター2機も神社上空で止まった。
小泉首相の姿が見えると、一部の参拝客らが「首相、ありがとうございます」「がんばってください」と言って拍手を送った。法政大学の大学生たちが叫んだ「靖国神社参拝反対」「侵略戦争反対」のスローガンは、彼らの歓声と拍手にかき消され、よく聞こえなかった。
口を固くつぐんで、一般人用の参拝殿に向かった小泉首相は、黙とうをし、ズボンのポケットから小銭を取り出してさい銭箱に投げた後、約25秒間、頭を下げて手を合わせた。公用車に戻るまでにかかった時間は5分もかからなかった。
ある30代の男性は、小泉首相が通り過ぎるとき、「韓国と中国の機嫌をとって、8月15日の参拝の約束を守れなかったことを反省しろ」と叫んだ。
小泉首相は参拝に先立って、自民党の党役員との会合の席で、「記者たちが『いつ行くのか、いつ行くのか』としつこく聞いてくる。あの人たちを待たせ続けるのは申し訳ないから行く。私は必ず参拝するつもりだから」と言った。
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