米ワシントンの知識人層の「反韓認識」に、新しい流れが感知されている。
以前にはなかった嘲弄まじりの批判が表われ、共和党議員の間に主に見られた反韓感情が、民主党中心部に広がる兆しまで感知される。知韓派はこのような気流について、「そうではない」という声を出せないでいる。
ヘリテージ財団のピーター・ブルックス上級研究員は21日、LAタイムスの寄稿文で韓国を露骨に非難した。第1期ブッシュ政権で国防副次官を務めた彼は、ダグラス・マッカーサー将軍の銅像撤去論争に言及しながら、「恩を忘れる者(ingrate)ほど悪いものはない。今週の『恩知らず大賞』は、韓国が獲得した」と非難した。
ケイト(CATO)研究所のドック・ベンド上級研究員は、韓国を「社会保障制のサギ師」と言った。彼は17日、知識層向けの中道保守の月刊誌『理性(Reason)』の最新号で、「韓国は、米国に寄りかかる社会保障の女王(welfare queen)と書いた。所得が豊かでありながら、底所得層の社会保障保険金を不法に受け取り、豪華に暮す人という意味だ。彼は、在韓米軍については、「米国の税金を使い、韓国では人気もない、両国にとって不要な存在」と述べた。
25日のヒラリー・クリントン上院議員の「韓国人の歴史的忘却(historical amnesia)」発言を含め、わずか十日足らずの間に、韓国人の否定的な対米認識に対する批判が、次々に飛び出した。
これまで、韓国の歴代政府に対する批判は少なくなかったが、韓国をこのように露骨に非難し、嘲弄するケースは見当たらない。ワシントンのある韓半島専門家は、「マッカーサー将軍の銅像撤去論争や、北朝鮮より米国がもっと脅迫的だとする世論調査の結果を、一部の知識人たちは、堪えられなかったようだ」と分析した。
むろん、ダン・バートン下院議員(共和党)のように、同僚議員たちに手紙を送って、「論議はあっても、韓米関係は、最も躍動的な2国間関係として維持しなければならない」という友好的な声もある。しかし、議会やシンクタンクの知韓派たちは、互いに「ベンド上級研究員の論文を読んだか」とか、「表現は過激だが、ブルックス上級研究員の論文は間違っていない」とうなずいている。
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