Go to contents

卵子寄贈20人あまりに補償金

Posted November. 22, 2005 08:43,   

한국어

ソウル大学の黄禹錫(ファン・ウソク)教授チームとともに胚幹細胞研究に従事してきたミズメディー病院の盧聖一(ノ・ソンイル)理事長は21日、「幹細胞研究用の卵子を寄贈した女性たちに補償金を渡した」ことを明らかにした。

これは、これまで「幹細胞研究に、売買された卵子は使っていない」という黄教授の発言を覆すもので、相当な波紋が予想される。

盧理事長は同日、ソウル江西区(カンソグ)西区ミズメディー病院で記者会見を行い、「2000年から2003年まで自発的に卵子を寄贈した提供者の他、20人あまりには私費でそれぞれ150万ウォン程度の実費を提供した」とし、「これは卵子を採取するのにかかった15日間の交通費と生計に支障を来たした機会費用の喪失を補償するレベルであり、適切だった」と述べた。

盧理事長は「彼女たちのうちには、他人の知りえない困難な事情や、経済的な事情をもつ人もいるが、その人の身の上については問わなかった」とし、「このような金銭的な代価支払いは、米国の場合300万〜500万ウォン、台湾は300万ウォン程度で合法的に行われている」と主張した。

盧理事長はまた、不妊患者から採取した卵子を患者の同意なしに研究に転用したことはなく、姙娠に成功して残った冷凍胚は適切かつ合法的に処理したと主張した。

しかし、このような行為は、研究用の卵子採取のさいの金銭的な補償を禁止している生命倫理法が発効(今年1月1日)される以前に行われたもので、法的には問題がないが、代価性のある卵子を利用して幹細胞の研究を行ったという倫理的非難は兔れにくいものとみられる。

盧理事長は「2002年に黄教授と共同で研究を始めた時点では、幹細胞そのものが新しいもので、卵子を探すのは非常に困難だった」とし、「後ほど(倫理的)論争が起きることはわかっていたが、黄教授と協議なしに単独で決めた事項だ」と付け加えた。

これについて、MBCは22日に放送する「PD手帳」を通じて、黄教授チーム研究員の卵子寄贈疑惑を提起した「ネイチャー」誌のシラノスキー記者に会い、当時の詳しい状況を報道する予定だ。

盧理事長は「黄教授は、初めて論文が出た時点では、補償性の卵子提供については知らなかったはずだ」とし、「このような事実を(黄教授に)いつ知らせたか、正確には憶えていない」と述べ、具体的な言及を避けた。



likeday@donga.com