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「トリノ神話を実現した韓国ショートトラック、フェアプレーも世界最高」

「トリノ神話を実現した韓国ショートトラック、フェアプレーも世界最高」

Posted March. 02, 2006 03:12,   

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「ハリウッドアクション」の主人公、アポロ・アントン・オーノ選手は韓国のダンスグループ、H.O.Tのファン?

米国家代表ショートトラックコーチで、オーノ選手を指導したチャン・クォンオク(39)氏は、オーノの私生活を先月28日公開した。イタリア・トリノ冬季五輪を終えて帰国した直後、ワシントン外郭の僑民ラジオ放送「嬉しいソリ(声の意)放送局」で、ワシントン特派員団と行った会見の席でのことだ。

チャンコーチは「オーノは感情のシコリをすべて解いた」とし、02年ソルトレイクシティー冬季五輪であったハリウッドアクション波紋を、過去のことにしてほしいと提案した。彼は「その動作はショートトラック選手なら、その状況で誰でもしたはずの自然なこと」とし、「(金東聖選手が金メダルを逃したのは)オーノの決定ではなく、(豪州人)審判の決定」と話した。

チャンコーチは「オーノがある日、ダンスをしながら口ずさんでいた歌を聞いたところ、私も知らない韓国グループH.O.Tの歌だった」とし、「日系混血のオーノは、幼い頃から韓国人の友達と付き合いながら育った」と話した。

チャンコーチは、オーノが韓国の食べ物に魅了されたことも伝えた。チャンコーチは「ある日、オーノがどうしても食べたい韓国の食べ物があると言うので聞いてみたら、『祭祀後に残った食べ物を入れて沸かしたチャブタンチゲ』だった」とし、「市場でチヂミとキムチを買ってきて、作って食べたことがある」と話した。今回の五輪を控えて、チャンコーチとオーノは1ヶ月間、韓国の食べ物で1日3食を食べたという。

オーノは金東聖(キム・ドンソン)選手とのシコリもとれたと伝えた。チャンコーチは「金選手は現在、サンフランシスコに滞在しながら米国家代表チームのコーチ職を探している」と伝えた。

チャンコーチは1時間半近く進められたインタビューの終わりに、「こんなことを言うと韓国では逆賊になるが…」としながら韓国スケート界の変化を注文した。

チャンコーチは、韓国選手には日常で、国際大会に参加した外国選手たちもすべて知っている「公開された秘密」である韓国選手のチーム・プレー(team play)慣行が、今回のトリノ五輪から消えたと話した。チーム・プレーとは、韓国選手の金メダル獲得のために銀メダルを取れるような力量を持った他選手が脅威的な外国選手と一緒に倒れるとか、初盤の急疾走で地久力の弱い外国選手の力の配分を乱して、自分も遅れる「作戦」を意味する。

チャンコーチは「私も選手時代、コーチから犠牲を要求された。こんな慣行はスポーツを楽しむのではなく、勝負だけを考えるからだ」とし、「今回の五輪こそ、韓国のショートトラックが実力も最高で、スポーツマンシップもまともに発揮した初めての五輪なので嬉しい」と話した。

大邱(テグ)のキョンシン高校、韓国体育大学を経て、ショートトラック国家代表と常備軍コーチを勤めたチャンコーチは、94年に建築の勉強のために豪州シドニーのKVB大学に入学し、以後米国へ移った。

サイドビジネスとしてワシントン近郊の地元選手を指導しながら、トリノ五輪で黒人選手としてスピードスケート男子1000mの金メダルを獲得したシャニー・デービスをスカウトしたりもした。チャンコーチは03年米国家代表コーチに迎え入れられ、米国五輪委員会から2005年ショートトラック分野、今年のコーチに選ばれたと紹介した。



srkim@donga.com