Go to contents

見習うべき日本の食中毒に対する対応

Posted June. 26, 2006 07:49,   

한국어

食品衛生を重視することでは世界トップとされている日本でも最近、学校の給食を食べて生徒が集団で食中毒にかかる事故が発生した。しかし、日本の事後対処は韓国とはまったく違った。4月21日、日本山梨県甲府市の東中、北東中、南西中の3つの市立中学校で約300人の生徒が嘔吐と下痢、発熱の症状を見せた。学校当局と給食業者、地方自治体の「初期対応」はよく練られた軍事作戦を彷彿させるほど速やかに行われた。

同日、数十人が欠席したのに続いて、教室で嘔吐する生徒まで出るや、3校のうち2校は午前中に、直ちに授業を中断して生徒を帰宅させた。予定通り授業を実施した残りの1校は、前日の20日の給食による集団食中毒の可能性が高いと判断して、他のところから給食を提供してもらった。当該学校は生徒らに状況を知らせる家庭通知書を持たせて帰宅させた。

県保健所は給食を調理した問題の業者に対する調査に即刻着手する一方、被害に合った生徒の可検物検査を実施した。3日後の24日、山梨県の衛生薬務課は、被害の生徒からノロウィルスが検出されたと発表した。被害の生徒は585人に増えた。

甲府市教育委員会は緊急の対策会議を開いて、市内の全ての小中学校の校長宛に給食安全管理を要求する文書をファックスで送った。3つの中学校にはノロウィルスの2次感染を防ぐためのパンプレットが配布された。

県の衛生当局は、問題の給食センターのほかに3つの業者に対しても緊急調査に乗り出し、従業員らが手をきちんと洗っているかどうか、調理室が衛生的に管理されているかどうかなどを調べた。

28日、県衛生当局は、3つの中学校に配達された給食を調理した給食センターの従業員1人からノロウィルスが検出されたと、公式発表した。同日から、保健当局関係者は、当該学校のPTAを直接訪れて、情況を説明し、再発防止を約束して頭を下げた。新聞には毎日のように当局が民間業者を相手に衛生教育を実施し、学父母らに謝罪したという記事が登場した。

食中毒の原因が明らかになり、全ての措置が終わった後、保健当局は、問題の給食センターに対する営業停止処分を解除すると通報した。しかし、給食センターの社長は、「安全管理に徹することができなかったのは私の責任だ」として、「廃業で謝罪する」と述べた。

山梨県教育委員会は先月6日、集団食中毒の被害者に対して補償する方針を決定した。日本は1956年、「学校給食法」を制定して義務教育対象者の小学校と中学校に対する給食を始めた。小学校の99%、中学校の80%が学校給食を実施している。

学校給食による集団食中毒事故は日本で1996年以後、10年ぶりの出来事だ。食品衛生に対する日本の消費者の関心が非常に高いため、地域社会は再発防止に向けたマニュアルの作成に乗り出した。



sya@donga.com