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「試験勉強なら韓国塾」米でも評判 海外から逆留学も

「試験勉強なら韓国塾」米でも評判 海外から逆留学も

Posted September. 05, 2006 06:53,   

한국어

カナダのある大学で経営学を専攻しているチョ某氏(31)。今年の夏休みの間、韓国に行って来た後、日本、中国などアジア系学生たちが大勢家を訪れて来たため勉強する時間を多く奪われた。

彼らは、チョ氏が米経営専門大学院修士(MBA)進学向けでGMATとTOEFLを韓国の塾で勉強して来たという噂を聞いて集まったのだ。

チョ氏は、「TOEFL、GMAT、SAT(米大学修学能力試験)、AICPA(米公認会計士試験)など各種試験準備は韓国の塾が最高という噂が広がっていて、在外韓国学生はもちろん、他の国の学生たちまで、韓国塾の講義ノートや講義録音テープを翻訳し勉強する」と話した。

海外留学中の大学生や小中高校早期留学生が休み期間に帰国し、TOEFLなどの試験勉強をするいわゆる「逆留学」熱風が吹き続けている。韓国塾の「要点整理式」講義のほうが米国の学校や塾よりはるかによいと思われているためだ。

しかし、このような勉強方法が米国にまで知られ、米国の各機関が、韓国学生たちの点数と実力が比例しないという判断の下で、試験方法を変えるか、新しい資格試験を作るなど副作用も出ている。

▲「入試勉強に関する限り韓国塾が最高」〓米国のロサンゼルスやニューヨークにも、各種語学試験や進学、資格証取得のための塾は多い。しかし、韓国と米国の塾を両方とも通ってみた人たちは、韓国塾の競争力に米国塾が付いていけないと言う。

米インディアナ大で経営学を勉強中のチョン某氏(30)は、「米国は韓国塾のように試験に出そうな部分だけ整理してくれる講義をしない。また、韓国塾の講師たちは出題傾向はもちろん、試験のパターンまで把握している」と述べた。

韓国の塾で会った留学生たちは口をそろえ、「米国で1年入試勉強するより、韓国で1カ月間勉強する方が、飛行機料金を取り戻して有り余るほど効果的だ。学生に短期間で高得点を得られるようにしてくれるのは、世界で韓国が最高」と話した。

チャ・ソンホン韓国会計塾院長は、「8月の1カ月間、留学生または在外韓国人学生100人あまりが、米公認会計士資格証試験勉強をして帰った。米国現地でオンライン講義を聞く人もいて、在中韓国人たちも受講申請をする」と述べた。

▲「米大学、韓国学生の点数は信じられない」〓米大学は韓国塾の要点整理式講義を知って、TOEFLなど語学試験の弁別力に疑問をあらわしている。

米大学は最近、「助手資格試験」という新しい試験を取り入れている。一部の韓国学生たちがTOEFLの成績が良く、学部の実験助手を任せたが、コミュニケーションができず学生たちが抗議する事例が多くなったことから取り入れられた試験だ。

「李イクフン語学塾」の金ソンス副院長は、「韓国塾は試験の秘訣だけを教えているので、学生たちの基本的な実力が劣るのは仕方ない。米大学が、ETSのような試験代行機関で受ける試験を、韓国学生のせいで信頼できないと抗議したこともある」と述べた。

TOEFLやTOEIC試験に「会話」と「作文」項目が追加されたのは、要点整理式で勉強する韓国と中国の学生たちのせいだという話まで出ている。

李ビョンミン・ソウル大英語教育学科教授は、「試験を通じてのみ学生を選抜するシステムと入試至上主義が絡み合って、要点整理式塾という奇形的な形態が韓国で発達した。韓国人が持っている教育に対する考えと教育関連制度が変わらない限り、このような病理現象は治らないだろう」と指摘した。



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