「ポスコについて初めて知った時、『こんな驚くべき企業を私たちが知らなかったとは…』という気がした。私たちは韓国企業を愛している」(ウォーレン・バフェット会長)。
6日(現地時間)、米ネブラスカ・オマハのマリオットホテルで開かれたバフェット会長とチャーリー・マンガー副会長の記者会見場では、韓国に対する褒め言葉が続いた。バフェット会長はバークシャー・ハサウェイ社が投資したポスコの他にも、本人とマンガー副会長が個人的に韓国の株式を多く買っており、取引も多いと話した。
バフェット会長は、「(韓国企業に対する)シティーグループの報告書を見て、会社名さえ初耳の会社だったが、株価が低く実績の良い20の銘柄を選んで買った」とし、「たとえ、この中のいくつが問題になっても全体が良ければ投資の実績は決して悪くならないだろうと確信した」と話した。
バフェット会長は韓米自由貿易協定(FTA)交渉の妥結について「ポスコ、三星(サムスン)など個別企業の投資決定には影響を及ぼさない」と話した。
バフェット会長は「韓国の株式市場の構造がバフェット式の価値投資を行うには適切ではないという指摘についてどう思うか」という質問には、「米国で行う方式と全く同じ方式で韓国に投資しており、そういう投資が成功した」と話した。同氏は「価値投資でなければ、無価値投資をすべきか」と聞き返した後、「他の代案はない」と強調した。
また、米国で進行中の相続税をめぐる論争について「私たちは20年前に五輪代表として活躍した元選手の子供を、無条件に2008年の五輪に出場させたりしない。機会の均等を維持することが非常に重要だ」とし、相続税の廃止に反対するとの見解を再度明確にした。
全世界的な流動性の急騰についても憂慮を示した。バフェット会長は「皆が油断している。自動車の速度が時速25マイル(約40km)になると、みんなが安全だと思い、シートベルトをしたがらないが、決して安全ではない。市場も同様だ。いつでもとたんに流動性が急減することはある」と述べた。
この日も、普段から好きなチェリーコークを飲み続けたバフェット会長は、体に悪いコーラをそんなにたくさん飲んでも健康な秘訣について質問すると、タバコを吸わず、仕事のストレスが全くない点に言及した後「好きな人々に囲まれて暮しているため」と話した。バークシャー・ハサウェイ社はコカコーラの主要株主でもある。
バフェット会長は「今後、後継者はバークシャー・ハサウェイ本社のあるオマハに勤めなければならないか」という質問については「本人が最も思考を明瞭にできる所であれば、どこでも仕事をすることができる」とし、「候補群が決まれば、彼らに30億、または50億ドルの投資資金の運用を任せて、これを検証する作業を行う計画」と話した。
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