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BBCテレビ職員の12%、2800整理へ

BBCテレビ職員の12%、2800整理へ

Posted October. 19, 2007 03:45,   

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英国放送協会(BBC)の最高意思決定機関、BBCトラストは17日、1800人の人員削減と、ロンドンのテレビセンターの売却を骨子とする「6年間にわたる経営再建の案」を全会一致で承認した。複数の外信が18日に報じた。

トンプソン会長がBBCトラストに報告した経営再建案の概要によると、BBCテレビは2012年まで全雇用者の約12%に当たる2800人の人員削減を検討している。同じ期間に採用する新規人員が1000人との点を考えれば、純粋な人員削減の規模は1800人にのぼる。人員削減の規模が最も大きい部局は「BBCニュース」。

BBCは、ラジオ・電子版・ニュースルームを一つに統合し、プロデューサー・記者・エンジニアなどニュース制作スタッフを500人減らすことを決めた。そのほか、各種のテレビ・ショー番組とニュース番組を制作するロンドン西方のテレビセンターを売却し、経営の効率化に向けて、年間3%の予算を節減する方針だ。

BBCは、公共機関の経営再建を進めてきた英政府が今年1月、物価上昇率を下回る受信料引き上げの案を決めたことにより、今後の6年間約20億ポンド(約4770億円)の赤字を埋めなければならなくなり、こうした経営再建に乗り出した。とりわけ、2012年にアナログ放送を終了させるという政府の計画により、デジタル転換に向けた莫大な費用を作るためにも、大々的な経営再建が避けられないのが実情だ。

BBCが05年に3780人を削減したことに続き、再び大規模な経営再建案を打ち出したことをめぐって、BBC労組と全国記者協会はストライキの賛否を問う投票を進めるなど激しく反発している。BBCの労組員84人は、英紙ガーディアンの電子版に掲載した声明を通じ「破壊的な構造再編で、深刻な番組のクオリティーの低下が懸念される」と主張した。

しかし、BBCトラストのマイケル理事長は、「構造再編の案を審査する際、受信料を負担する人々のことを最優先事項に考えた」とし、「BBCの職員全員は、視聴者らが強制的に納めている受信料という安定的かつ特権的な財源システムに頼っているとの点に留意しなければならない」と述べた。



ecolee@donga.com