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時差利用してSAT試験で不正、江南語学院の講師摘発

時差利用してSAT試験で不正、江南語学院の講師摘発

Posted January. 18, 2010 08:34,   

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米国の大学進学適性試験(SAT)で韓国やタイなどアジア地域と米国との時差を利用した不正があったことが警察によって摘発された。このような手口のSAT不正行為は、これまで広く噂されていたが、実際に捜査当局によって摘発されたのは初めて。

これを受け、SATのほか、韓国で行われるTOEFLやTOEICなどの国際公認試験で、韓国人受験者の成績に対する信頼性問題が持ち上がり、米大学に志願する際、不利益をこうむりかねないという懸念の声が出ている。

ソウル水西(スソ)警察署は17日、「タイでSAT問題を流出した後、同日、米国で試験を受ける韓国人受験者らに対して問題紙や答案紙を伝え、不正行為を手伝った容疑(業務妨害)で、ソウル江南(カンナム)E語学院の講師である金某容疑者(37)を在宅起訴した」と明らかにした。

警察によると、金容疑者は昨年1月24日、タイでSATを受けたタイ人受験者に1万5000ウォンを払って試験紙を流出した後12時間後の同日、米コネチカット州で試験を受ける留学生の金某君(19)など2人に、電子メールで試験紙や答案紙を送り、不正行為を手伝ったという。警察は、金容疑者の電子メールや語学院事務所を家宅捜索し、タイから流出した問題紙や電子メールでの伝送記録を確保した。米教育評価院(ETS)は、試験紙の外部流出を禁じているが、タイは韓国に比べ管理がずさんだという。

米名門私立大学であるB大学出身といわれている金容疑者は、ソウル江南区駅三洞(ヨクサムドン)のE語学院で、SAT読解科目の有名講師として知られており、金君などは、学校の休みの際、この語学院でSAT口座を受講したことが明らかになった。

金容疑者は、警察の取り調べに対して、「語学院ではSAT成績を確実に上げる主張し、生徒たちから1回当たり280万〜300万ウォン、平均12回の授業で3000万ウォン以上の授業料を受け取った」とし、「高額の受講料を受け取ったのに、生徒らの成績を上げることができないのではと気になり、犯行にまで及んだ」と供述した。

金容疑者は、警察の取り調べで、昨年1月に1度、2人の生徒にだけ流出した試験紙や答案を伝送したと主張しているが、同学院で受講した20数人も、同試験に受験したことが判明し、金君などを通じ、米国でこれらの生徒にも再び伝達(フォワーディング)された可能性についても調べいる。警察は、語学院が不正に関わった可能性もあると見て、同語学院の院長などに対しても捜査を行う一方、不正行為を行った生徒らの成績の変化などを把握するため、ETSコリアの関係者も呼んで取調べを行った。



minki@donga.com