「十人十色」
２２日、大学ＰＲサイト（www.academyinfo.go.kr）に掲載された各大学の自主的評価を一言で言い表せば、こうなる。各大学は、初めて実施された自主的評価で、自分なりの長所のＰＲには力をいれたが、一般人の立場からは、各大学が掲げている指標の全般的な比較は難しかった。
●長所をＰＲ
ソウル大学は今回の評価で、「経営や教育、研究、学生への支援、国際化などのさまざまな領域で、バランスの取れた発展を図っている」と明らかにした。ソウル大学は、研究実績の評価で、ネイチャー（Nature）やサイエンス（Science）など、最高権威を誇る学術誌への発表論分の数が６８本（０３年以降の累積）に上ることを真っ先に掲げている。ソウル大学は、研究成果を量的側面と質的側面とに分けて、詳しく分析した。
高麗（コリョ）大学は、「教育領域の３つの指標のうち、就職率は７７．３％と、ほかの競争大学に比べ高く、奨学金の支給率でもリードしている」と分析した。高麗大学は、教育（２０点）、研究（７０点）、国際化（１０点）の３つの領域に渡り、１２の学部３つの学科について評価を行った。
延世（ヨンセ）大学は、「発展戦略に当たる教育ボランティアや国際化、研究、革新や評判、安定した財政基盤において共に、８０点以上の「優秀」等級の実績を示している」と主張した。延世大学は、前年度実績と比較した改善度評価が目を引く。国内外のほかの大学の改善度は７２．５７点だが、延世大学の改善度は８４．５６点と、ほかの大学より優位に立っていると自ら評価した。
成均館（ソンギュングァン）大学も、「全般的に適正な目標設定の下、厳しい教育環境の中でも、所期の成果を上げることができた」と評している。研究部分の核心的研究力指標では、当初の目標に迫る成果を上げており、教育の満足度や財政などでも、目標を上回る業績を上げたという。
漢陽（ハンヤン）大学は、「非常に優秀な水準の専任教員１人あたりの技術移転による収入や特許実績、非常に優秀な水準の国際化実績」などを長所として掲げている。ほかの大学とは差別化を図りながら、統合を目指す時代の流れとも軌を一にする特性化計画を樹立した結果によるものだという。
梨花（イファ）女子大学も遅れをとってはいない。梨花女子大は、「教授１人当たりの学生数や教授確保率、教授の学習質向上に向けた努力、学生１人当たりの奨学金、学生１人当たりの教育費、学生１人当たりの図書資料の購入費、途中での退学率は、評価基準値の上位につくことが分かった」という。
慶熙（キョンヒ）大学は、「講義への評価点数は概ね優秀であり、講義活動への学生らの高い満足度など、教育質が概ね優秀であることが分かった」を自ら評価した。
●メリットとデメリットとの適切な混ぜ合わせ？
ほとんどの大学では長所を紹介する際、短所を一緒に示す方式を取った。
西江（ソガン）大学は、「４７の評価指標で、６３．９％に優秀（Ｂ）等級がつけられた」と紹介した後、最下位の等級分野は、外国人選任教員など非常に限られていると主張した。漢陽大学も、数多い優秀な実績を並べたあと、在学生の途中での脱落率（２．５％）など、対外評判への影響の少ないいくつかの項目を、短所として示した。
延世大学は、「国際化領域で、学位過程の外国人学生は改善度が１０％以上増加したものの、ほかのトップの大学との実績では８０％以上差がある」と明らかにした。慶熙大学は、教授１人当たりの自主研究費や就職率を強みと取り上げ、学生１人当たりの奨学金や専任教員１人当たりの学生数は、競争大学に比べ遅れを取っていると診断した。高麗大学は、学部ごとに、文科学部や政治経済学部、情報通信学部、教育学部は競争大学に比べ優秀であるが、保健科学学部や国際学部、工科学部、経営学部は、割合競争力が低いと分析した。
●自主的指標は比較が困難
ソウル大学は、学校全体や学部を巡る評価をそれぞれ行い、「ＳＮＵ指標」を作って、学校発展計画や経営、教育、研究、学生への支援、国際化など、２６３指標について評価を行った。ソウル大学は、「いくつかの指標だけで大学全体を評価するのは難しく、評価の客観性を確保しなければならない」ことを理由に、評価の結果を、点数や等級には換算しなかった。ソウル大学は、ほかの大学との比較は行わなかった。
西江大学や成均館大学、漢陽大学なども、自主開発した指標を評価の基準として使った。教育科学技術部は、「大学が自らがを評価することだけに、各大学は評価項目や基準、手続き、方法などを自主的に決定した」と説明した。
viyonz@donga.com kini@donga.com
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