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[社説]孫鶴圭代表、「古い進歩」と決別してこそ政権担当への希望がある

[社説]孫鶴圭代表、「古い進歩」と決別してこそ政権担当への希望がある

Posted May. 25, 2011 08:44,   

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民主党の孫鶴圭(ソン・ハッキュ)代表が20日、最高委員会議で「進歩のイデオロギーの呪縛に囚われないで、徹底して民生を優先すべきだ」とし、「時には時代遅れのイデオロギーに囚われた進歩と軋轢が生じることもあるが、恐れてはならない」と述べた。孫代表は昨日、ラジオの政党代表演説でも「古い進歩」に対抗する「民生の進歩」の必要性を力説した。孫代表は「古い進歩」について「進歩を全面に掲げて分裂を招き、合理性と透明性まで無視するもの」と加えた。古い進歩の具体的な言動については触れなかったが、前後の脈絡からして、合理的な対案を提示しないで理念闘争に打ち込む野党陣営の政治勢力のことを指したものと解釈される。

北朝鮮の3代世襲や人権弾圧に意識的に目を背く「北朝鮮追随」勢力は、進歩を装った守旧勢力だ。我々の見地からは、彼らこそ古い進歩の典型だと言える。彼らは、北朝鮮体制に対する合理的な批判を抜きにして内在的なアプローチに陥り、盲目的な肩入れに嵌っている。大韓民国と米国には厳しい物差しを突きつけながらも、無実な人命を殺傷した天安(チョンアン)艦事件や延坪(ヨンピョン)島への挑発にはめをつぶり、北朝鮮の政治犯収容所については沈黙する勢力だ。

民主党は北朝鮮追随勢力を決別し、中原で中道性向の民心をつかむことで政権担当への希望をつなげることができるはずだ。全体有権者の30〜40%が集中している中原での争いで勝てなければ、どの政治勢力も政権担当は望めないのが冷静な現実である。孫代表が先月、京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)の盆唐区(プンダンング)乙の選挙区で行われた補欠選挙で勝てたのは、中間地帯で政権担当への道を探るべきであるという有権者のメッセージにほかならない。来月、仮称生活進歩の会を作って中道性向の政策開発に乗り出すとしている金孝錫(キム・ヒョソク)議員も、「イデオロギーを強調するのは古い進歩だ。中原を確保してこそ、大統領選でも道が見えてくる」と話した。

民主党が民生進歩に対する詮索を抜きにして、ひたすら反ハンナラ党の野党連帯を通じて政権担当を目指そうとするなら、党のアイデンティティーは大きく損なわれ、北朝鮮追随の呪縛に囚われている民主労働党を引き付けざるを得ない。孫代表は、がむしゃらに進められている野党統合をめぐる議論をもっとも警戒するべきだ。

孫代表が言及した民生進歩が単なるレトリックに止まってはならない。国民は、行動と実践を望んでいる。6月の臨時国会で争点になる韓米自由貿易協定(FTA)の批准同意案の処理は、民生進歩宣言の真偽が試される試金石になるだろう