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「南北の言語の異質性深刻」豪州の韓国系学者が南北言語を比較研究

「南北の言語の異質性深刻」豪州の韓国系学者が南北言語を比較研究

Posted September. 10, 2011 07:47,   

한국어

「韓国語には、英語や日本語、漢字表現が混ざっています。南よりも北の言葉が本来の言葉に近いです」

ソウルと平壌(ピョンヤン)を行き来し、南北の言語を研究してきたオーストラリア国籍の朴ギソク金日成(キム・イルソン)総合大学言語学博士(56)が、北朝鮮の言語の動向を平壌旅行記で紹介した本「JS−156」(クルヌリム)を最近出版した。「JS−156」は、北朝鮮・平壌と中国・瀋陽を往来する高麗(コリョ)航空の飛行機の便名。同書は、現在、北で使われる「口語」と「文語」を「労働新聞」の記事や北朝鮮のテレビ連続ドラマの台詞、歌詞、スローガンなどで紹介した。

「最近、平壌では工事が多いです。ある工事現場に『平壌市をすばらしく立ち上がらせる。一層出て行こう』というスローガンがありました。『元気よく立ち上がる』という意味の「立ち上がる」は、韓国ではあまり使われません。しかし、北朝鮮では『建設する』という言葉の代わりに、しばしば使われます。外国に住む私には、このような本来の表現が心に響きます」。朴博士は、「『ゼリー』を「甘い寒天」、「ダイビング」を「水に飛び込むこと」、「血眼になって」を「血の眼になって」、「離散家族」を「離れ離れの家族」と言うなど、北朝鮮の言葉は外来語を最大限本来の言葉で表現します」と指摘した。

忠清北道報恩(チュンチョンプクト・ポウン)出身の朴博士は、94年に家族とオーストラリアに移住した。04年に観光で平壌を訪れ、言葉の純粋さが残っている北朝鮮の言葉の魅力にはまった。オーストラリアで教育学博士課程を修了し、同年、金日成総合大学博士課程に入学し、07年9月、北朝鮮文化語と韓国標準語を比較研究した「民族語の統一的発展に向けた土台に関する研究」で言語学博士学位を取得した。

「金日成総合大学の正門の近くに、『地に足をつけて、目は世界を見よ』という言葉が貼られています。世界を目指しても、自分を見失わないということです。理念を離れ、北の言葉のいい点は学ぶべきではないでしょうか」

「朴博士は、10月1日の金日成総合大学開校65周年を記念して19日から22日まで開かれる国際学術大会に出席するために、10日に平壌を訪れる。朴博士は、「韓国の学者と共に北朝鮮に行きたかったが、実現しなかった。韓国と北朝鮮の言語の異質性が深刻な状況です。南北関係が硬直しても、学問的交流は続けることが望ましい」という思いを述べた。



smiley@donga.com