日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長の慰安婦発言に対する国際社会の批判が広がっている。24日に予定された元慰安婦の韓国人女性と橋下代表との面会は中止になった。
24日、共同通信など外信によると、アムネスティ・インターナショナルなど世界各国の非政府組織(NGO)68団体は23日、橋下市長の慰安婦正当化発言を抗議する共同声明を発表した。声明は、日本政府は被害者に対する国家補償を怠ったと指摘した。また、日本政府に公式に橋下氏の発言を非難し、従軍慰安婦制度が重大な人権侵害であることについて再確認するよう求めた。声明には、アムネスティ・インターナショナルを含め、アジア、アメリカ、欧州、中東など20ヵ国の市民団体が参加した。
ロシア政府も批判の隊列に加勢した。ロシア外務省は23日、慰安婦問題と関連したアレクサンドル・ルカシェヴィチ報道官名義の論評で、「最近、日本政界で過去の問題と関連してナショナリズム的なレトリックが増えていることに注目している」と憂慮を示した。外務省は、「特に数人の日本の政治家が『慰安婦』を性的な奴隷として従事させた恥ずべき行いを糊塗(こと)し、さらには正当化しようとする試みを政治家たちは繰り返してきた」と指摘した。
24日に予定された元慰安婦の韓国人女性、金福童(キム・ボクトン、87)さん、吉元玉(キル・ウォンオク、84)さんと橋下市長の面会は中止になった。二人は同日午前、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)を通じて緊急報道資料を発表し、「橋下市長の仕組まれた謝罪パフォーマンスのシナリオの付き人になることはできない」として面会を取りやめることを明らかにした。そして、「心から私たちに申し訳ないと思って反省するなら、これまでの犯罪的な発言を撤回し、公式に謝罪しなければならない」と主張した。
一方、今回の面会を取り持った挺対協と日本市民団体「日本軍『慰安婦』問題・関西ネットワーク」は同日、大阪市庁前で橋下市長の発言撤回と謝罪を求める集会を開いた。100人余りの市民団体関係者や一般人が集まり、多くの取材陣が訪れた。金福童さんと吉元玉さんは、1週間続いた日本での日程で疲労がたまり、集会には参加しなかった。