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安倍首相「軍国主義者と呼びたいならどうぞ」

安倍首相「軍国主義者と呼びたいならどうぞ」

Posted September. 27, 2013 06:43,   

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「私を右翼の軍国主義者と呼びたいのであれば、そう呼んでいただきたいものだ」、「アベノミクスに投資してほしい」

26日で自民党総裁選出1年を迎えた安倍晋三首相は歯に衣着ぬ話しぶりだ。中国を公然と批判するほどだが、国内の高い支持率が追い風になっているためだ。

米ニューヨークを訪問中の安倍首相は25日(現地時間)、保守系のシンクタンク「ハドソン研究所」が開いた会合で演説し、「日本は今年防衛費を0.8%引き上げた。しかし、中国の軍備支出は毎年10%ずつ20年以上増やしてきた」とし、「(このような状況で)私を右翼の軍国主義者と呼びたいのであれば、そう呼んでいただきたいものだ」と発言した。中国の軍備増強を引き合いに出したのだ。

安倍首相は、「私に与えられた歴史的使命は、日本が『積極的平和主義』の旗の誇らしい担い手になることだ」と強調した。「積極的平和主義」は、最近安倍首相が外交、安保戦略を言及する時に好んで使うキーワードだ。安倍首相は、「積極的に世界平和と安定に貢献するという意味だ」と言っているが、内心は軍事大国化に進むための偽装スローガンだ。

集団的自衛権もこのような積極的平和主義の実現という脈絡で必要だという論理だ。安倍首相は演説で、「日本はアメリカが主たる役割を務める安全保障の枠組みにおいて鎖の強さを決定づけてしまう弱い環であってはならない」とし、集団的自衛権行使の必要性を力説した。

読売新聞は26日、安倍政権は集団的自衛権の行使の対象に、同盟国に対する武力攻撃への対応以外に、中東からのエネルギー輸送のための海上交通路(シーレーン)の安全確保など、「日本の安全に重大な影響を及ぼす事態」も含める方針だと報じた。この場合、集団的自衛権行使の地理的範囲は広くなる。

同日の演説は、ハドソン研究所が米国の国家安全保障に貢献した人に与える「ハーマン・カーン賞」の受賞者に安倍首相が選ばれたことを記念して行なわれた。これまでの受賞者は、レーガン元大統領、キッシンジャー元国務長官、チェイニー元副大統領など皆米国の保守指導者だった。米国人以外で初めて安倍首相が受賞した。ハドソン研究所は、「安倍首相は日本の経済活力を復活させるために必要な改革を進めている力のある変革型リーダーだ」と評価した。

安倍首相は25日、現職の日本首相として初めてニューヨーク証券取引所を訪れた。そして、「今日は、日本がもう一度もうかる国になる『Japan is back』ということをお話しするためにやってきた」と述べた。安倍首相は、投資誘致のための規制緩和、減税方針などを説明した後、「世界経済回復のためには3語で十分。『Buy my Abenomics)』(アベノミクスは買いだ)」と強調した。

昨年の自民党総裁選挙で、安倍首相は1回目の投票で石破茂自民党幹事長に続き2位だったが、国会議員だけを対象とする2回目の投票で順位をひっくり返した。当初、総裁選挙でライバルだった人々が反旗を翻すという見方が優勢だった。しかし、1年が過ぎた現在の事情は180度変わった。安倍首相は、ライバルの多くを内閣と党の重役に就かせ、不満の声を抑えた。