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外国で大ヒットしたリメーク映画、韓国ではいまいち

外国で大ヒットしたリメーク映画、韓国ではいまいち

Posted March. 14, 2014 06:31,   

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韓国はリメーク映画のお墓だ。

先月、国内で公開されたジョゼ・パジーリャ監督の「ロボコップ」は、13日現在、97万人の観客を集めるのに止まっている。この映画は1987年、ポール・バーホーベン監督の原作を基に、ロボコップが感じる人間とロボットとの間でのアイデンティティを巡る葛藤を描き、好評を得た。米国では公開から5週目の10日現在まで、ボックスオフィス9位に付き、5497万ドル(約586億ウォン)の収益を上げた。英国でも先月7日公開し、2月最後の週まで、興行順位10位圏を保った。

1月に公開したスパイク・リー監督の「オールドボーイ」の成績はさらに悲惨なものだ。全国観客が7462人に止まった。朴贊郁(バク・チャンウク)監督の03年のヒット作をリメークし、国内でより大きな関心を集めてよいはずだが、韓国観客からは徹底的に背を向けられた。

バーホーベン監督の同名原作をリメークしたレン・ワイズマン監督の「トータルリコール」(12年)も、昨年8月、国内で公開され、121万人の観客を集めた。世界では1億9000万ドル以上の収益を上げた興行作だ。

スーパーマンの誕生期に戻ったザック・スナイダー監督の「マンオブスティール」(昨年6月公開)は、「スーパーマン」関連作品の中では最高の収益を上げた作品だ。北米で2億9000万ドルを超える収益を上げ、昨年、北米ボックスオフィス全体5位についた。しかし、国内の観客数は218万人だ。

韓国でリメークした作品の成績も芳しくない。香港映画「男たちの挽歌」をリメークしたソン・へソン監督の「無敵者」(10年)は154万人、チャン・ユンヒョン監督の「ファンジニ」(07年)は、100億ウォン弱の制作費をつぎ込み、127万人を集めた。

専門家らは、国内観客がリメーク映画に厳しいを目を向けている理由について、好奇心が多く、新しいトレンドに敏感な韓国観客の特性のためだと分析している。チョン・ジウク映画評論家は、「韓国観客は、知り尽くしている物語への拒否感が強い。だから、シリーズ物もなかなか興行できない」と話した。国内シリーズ映画として成功したものは、「ツーコップス」や「公共の敵」ぐらいだ。一方、日本では、「男はつらい」シリーズが48本の映画として作られ、ギネスブックに登録されたりした。

新しい物語を好む観客の特性は、ジャンル映画が人気を集めない理由となっている。チョン・チャンイル評論家は、「韓国観客は、簡単に嫌気が指し、似たような物語には寛大ではない。だから、似たような物語を変奏するジャンル映画の構築がなかなか進まない」と話した。

キム・シム釜山(ブサン)映画祭研究所長は、「リメークは、古典への監督の新しい解釈や変形を目にする味わいがあるが、韓国人はそのような観覧法に慣れていない」と説明した。

ストーリーをめぐる韓国観客の強迫観念について、オールザットストリーのキム・ヒジェ代表は次のように分析している。「物語とは、自分が感じる情緒を、相手が共感するように仕向ける装置だ。わが国の人たちは、共感を重視している。自分が好きな人が、自分が好きな物を好きになってもらいたいと思っている。個人主義性向の強い欧米の人たちに比べ、物語を好む理由でもある」

反論もある。リメーク映画でも、新しい楽しみ方が追加されれば、興行も可能だという。漢陽(ハンヤン)大学文化コンテンツ学科のバク・ギス教授は、「『レ・ミゼラブル』は、ミュージカルの要素を強く入れて成功した。ウェブトゥーンが原作の映画も成功事例が多い。コンテンツの転換や変奏は、現代文化産業の核心だ」と離した。

朴重勳(バク・ジュンフン)や崔眞實(チェ・ジンシル)主演の、李明世(イ・ミョンセ)監督の映画「私の愛、私の新婦」(1990年)が、イム・チャンサン監督に、シン・ミンアとチョ・ジョンソク主演の映画でリメークされるという。「リメークは必ず負ける」という言葉を破り、興行に成功するかどうか注目を集めている。