旧日本軍慰安婦問題を「深刻な人権侵害事例」として歴史教育のガイドラインに追加することを決定した米カリフォルニア州で、「慰安婦は売春婦という内容も教えよ」というオンライン請願運動が登場した。
世界的な請願運動サイト「change.org」では、カリフォルニア州教育部に対して、「(歴史時間に慰安婦問題を教えるなら)彼女たち(慰安婦)が代価を受け取った売春婦で、米軍にも体を売ったという内容も入れなければならない」という内容の請願が起こっている。500人の署名を目標とするこの請願には20日午前0時現在、約300人が署名した。請願は、「カリフォルニアの歴史教育ガイドラインで、日本軍慰安婦問題を扱ったすぐ後に広島と長崎に原子爆弾を投下した内容を記述したことは、原爆投下を正当化しようという意図がある」と主張した。
慰安婦問題を伝えてきた加州(カリフォルニア州)韓米フォーラムのキム・ヒョンジョン事務局長は、「匿名で行われているこの請願運動は、慰安婦の碑や少女像の撤去を主張してきた日本の右翼団体のものとみえる」と話した。そして、「慰安婦関連教育ガイドラインが確定するよう韓国人団体が本格的なキャンペーンを始めた時にこのような請願が登場した」と話した。日本の右翼勢力の組織的で意図的な妨害工作という説明だ。
カリフォルニア州教育部は昨年12月、歴史・社会教科課程10学年(韓国の高校1年)用教科書の教育課程ガイドラインに、「日本軍は第2次世界大戦前と戦争中にいわゆる性奴隷である慰安婦を占領地に強制的に連れて行った。慰安婦は制度化された性奴隷で、20世紀最大の人身売買の事例として教えることができる」という内容を追加した。
カリフォルニア州は、来年2月まで教育部のホームページで意見を聴き、検討過程を経て、来年5月に内容を確定する計画だ。
加州韓米フォーラムは、「この問題は、世界の人々が関心を持たなければならない女性の人権問題であり、公立学校の教科書で扱わなければならない反人倫犯罪という支持署名運動(www.comfortwomenpetition.org)を拡大する計画だ」と明らかにした。
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