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危険な真実、正直な告白

Posted April. 22, 2017 09:11,   

Updated April. 22, 2017 09:11

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旧与党セヌリ党の後身「自由韓国党」の大統領選候補、洪準杓(ホン・ジュンピョ)氏の12年前の告白が大統領選挙戦を揺るがしている。洪氏は2005年に主版した自伝的エッセイ『私は戻りたい』で、片思いの女子学生を自分のものにするために悩んでいる下宿先の友人のために、仲間と一緒に豚の興奮剤を手に入れた話を書いた。失敗に終わったが、性的暴行の共犯になるところだった危険な話だ。豚の興奮剤は、アフリカのアカネ科の植物ヨヒンベから抽出したヨヒンビン成分で作った発情剤だ。ある芸能人が経験を打ち明けたように、当時は男性が女性遍歴を武勇談のように話す時に登場した物だ。

◆故盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が2002年に出版したエッセイ『おーい、ちょっと助けてくれよ―盧武鉉の告白エッセー』にも「危険な真実」が出てくる。盧氏は、「私は妻が少しでも文句を言うと声を荒げ、その言葉に反発すれば手をあげた」とし、妻に対する暴力を告白した。「妻を言う通りにさせる秘訣は何か」という後輩の質問には、「食膳を運んでと言われたらひっくり返してしまえ」と助言したという。冗談だったが全くの嘘でもなかったと打ち明けた。通り過ぎるおばさんにわい談を言って怒られると、翌日待ち伏せして集団で小便をしたという話も出てくる。

◆自分の恥部を自叙伝で打ち明ける心理は何か。心理学者によると、正直な告白がさらにアピールすると考えるためだという。特に政治家は有権者にむしろ人間的な魅力と見られることを期待する。しかし、拍手を受ける告白は徹底した自己反省と犠牲から生まれる。2002年、領収書の処理をしなかった政治資金授受の事実を告白した故金槿泰(キム・グンテ)議員は、政界では「愚かな金槿泰」と嘲弄され、裁判所から罰金刑まで受けたが、国民は高く評価した。

◆保守系新党「正しい政党」の大統領選候補、劉承ミン(ユ・スンミン)氏は21日、「性犯罪に加担したことを自叙伝に書くとは、正常な精神状態ではない」と洪氏を批判した。第2野党「国民の党」は、性的暴行の自白犯、強姦未遂の共犯の洪氏は、大統領候補職を辞退せよ」と求めた。洪氏は同日、問題が大きくなると、「隣で聞いた話」とごまかした。しかし、洪氏が自叙伝に嘘を「正直な告白」と偽って真実のように書いたなら、より大きな問題だ。