文在寅(ムン・ジェイン)大統領が4日、朴槿恵(パク・クンへ)政権が結んだ日韓慰安婦合意と関連して、「(元慰安婦の)みなさんの意思に反する合意をしたことに対して申し訳なく、大統領として謝罪する」と述べた。文氏が慰安婦合意を公式に謝罪したのは初めて。
文氏は元慰安婦8人を大統領府に招き、昼食会を開いて、「先の合意は真実と正義の原則に外れるだけでなく、政府がみなさんの意見を聞かずに一方的に進めた。内容、手続き、いずれも誤ったものだ」と述べた。
これに先立ち、文氏はソウル西大門区(ソデムンク)のセブランス病院で、元慰安婦のキム・ボクトンさんを見舞い、「過去の政府が公式に合意したのも事実なので、両国関係の中で解いていかなければならないが、容易でない面もある」と言及した。日本が再交渉や破棄不可の方針を明確にした中、日韓関係を修復して解決策を模索しなければならない困難を明らかにしたのだ。
大統領府関係者は、「文大統領が10日の新年の会見で、日韓慰安婦合意TFの報告書発表による後続措置の方向を明らかにするだろう」と話した。後続措置には、慰安婦強制動員の不法性の認定と名誉毀損防止対策、慰安婦被害の真相究明などが含まれるものと見える。
一方、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は、ラジオのインタビューで、「(合意破棄まで含め)すべてのことが可能だ。だが、その結果について十分考えて決定しなければならない」と述べた。
ムン・ビョンギ記者 シン・ジンウ記者 weappon@donga.com · niceshin@donga.com