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「電気が止まる心配のないクリスマスを」、隣人らの滞納を肩代わり

「電気が止まる心配のないクリスマスを」、隣人らの滞納を肩代わり

Posted December. 15, 2020 09:20,   

Updated December. 15, 2020 09:20

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米南部フロリダ州に住むマイケル・エスモンド氏(74)が昨年に続き今年も、新型コロナウイルスの影響で公共料金を滞納している隣人たちに代わって料金を支払い、話題を集めている。過去、事業に失敗して公共料金を払えなかった自身の状況を隣人たちが経験しないことを願うとし、救いの手を差し伸べたのだ。

12日、米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、プールの修理業を営むエスモンド氏は最近、114世帯が滞納している電気料金7615.40ドル(約832万ウォン)を代わりに支払った。滞納者の多くは、今年9月にフロリダを襲ったハリケーン「サリー」で被害を受けただけでなく、新型コロナの影響で失業するなど苦しい状況にある。

エスモンド氏は昨年も、ガスと水道が止まる危機に直面した住民36世帯を助けるために4600ドル(約502万ウォン)を支払った。エスモンド氏は、「公共料金を払うことができないだけでなく、クリスマスの食卓に料理を出すこともできない人が少なくない」とし、「料金代納によって連休の間だけでも、彼らのストレスを減らせることを願う」と話した。

昨年、公共料金の請求書の期日が12月26日であるのを見たエスモンド氏は、自身の生涯で最も寒かった1983年の冬を思い出した。当時、事業に失敗して破産したエスモンド氏は、クリスマスの連休の間、ガスと水道が止まり、寒さに震えた。エスモンド氏は、「家に幼い3人の娘がいるのに、気温は零下15度まで下がり、家の中に霜が下りた」とし、「私のように苦しんでいる人を助けたかった」と打ち明けた。自身は再起に成功したが、多くの人が厳しい時を経験しているとし、「世の中には人を助けたいと思う人がいる。来年も人助けのためにどんなことでもする」と話した。


キム・イェユン記者 yeah@donga.com