京都の韓国系民族学校の京都国際高校が高校野球で「旋風」を巻き起こしている。「夢の舞台」とされる全国高校野球選手権大会に初出場で4強入りを成し遂げた。
26日、兵庫県西宮市にある阪神甲子園球場で開催された夏の甲子園には、8強戦で京都国際は福井県代表の敦賀気比に3対2で勝った。2対2の同点で8回を終え、9回裏の攻撃で右前打と敦賀気比の失策でサヨナラ勝ちした。今回も「東海(トンへ)」で始まる韓国語の校歌がNHKを通じて日本全国に鳴り響いた。
敦賀気比は夏の甲子園に10回も出場した野球名門高。「春の甲子園」と呼ばれる選抜高等学校野球大会では2015年に優勝した強いチームだ。京都国際の小牧憲継監督は勝利後NHKのインタビューで、「苦しい試合になると予想して、『体力が勝負だ。最後まで最善を尽くせ』と言った」とし、8回表に2点を失い「ここまでか、と頭をよぎった。そこから主将を中心にもう1度チームを立て直して、もう1度気持ちが入り直した結果」と語った。
「夏の甲子園」は、全国47都道府県で予選を経て代表49校(東京と北海道はそれぞれ2校)が出場する。単なる学校間の対決ではなく都道府県間の対決の性格が大きく、日本全国が注目する。京都国際が3連勝し、京都市内には「頑張れ!京都国際」という応援の言葉を付けたタクシーが登場した。
京都国際の朴慶洙(パク・ギョンス)校長は、「在日同胞社会に喜びを贈ることができて大変うれしい。もう一度勝利して決勝に立ちたい」と話した。準決勝は28日、決勝は29日に行われる。
東京=パク・ヒョンジュン特派員 lovesong@donga.com