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穀物輸入価格が10%以上高騰、食卓物価に赤信号

穀物輸入価格が10%以上高騰、食卓物価に赤信号

Posted April. 08, 2022 08:13,   

Updated April. 08, 2022 08:13

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今年第2四半期(4~6月)の輸入穀物の価格が、前期比10%以上上昇する見通しだ。3月の物価が4%以上上昇した中、今後も穀物価格の上昇が予想され、「食卓物価」の上昇圧力がさらに強まるだろうという観測が出ている。

7日、韓国農村経済研究院・農業観測センターの「国際穀物の4月号」によると、今年第2四半期の食用穀物の輸入単価指数は158.5で、前四半期に比べて10.4%上昇する見通しだ。飼料用穀物の輸入単価指数も、前期比13.6%上昇の163.1と試算された。両指数とも、2008年第4四半期(10~12月)以降、約14年ぶりの最高水準となる。ロシアのウクライナ侵攻による世界穀物価格の上昇や、対ドル・ウォン相場と海上運賃の上昇傾向が影響したものと見られる。

穀物をはじめ、原材料価格の高騰が続けば、韓国経済の景気回復は制約されかねないという国策研究院の診断が出た。韓国開発研究院(KDI)は同日、「4月の経済動向」で、「最近の韓国経済は、ウクライナ事態以降、対外環境が悪化し、景気の下降リスクが拡大している」と評価した。

続いて、「ウクライナ事態の長期化」を主要景気の下降要因として挙げ、「原材料価格の高騰が続けば、韓国経済の物価上昇率は高く維持され、利上げが加速し、景気回復は制約される可能性がある」と分析した。

すでに、ロシアとウクライナの市場シェアが比較的高い原油やニッケル、小麦などの原材料と農産物の価格は大幅に上昇している。ドバイ油は6日、1バレル=103.79ドルで、2月末より7.2%値上がりした。ニッケルも1トン当たり3万3600ドルで、同期間33.1%高騰した。


朴熙昌 ramblas@donga.com