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今年の物価上昇率予測、11年ぶりの4%台が有力 今月中発表へ

今年の物価上昇率予測、11年ぶりの4%台が有力 今月中発表へ

Posted June. 06, 2022 09:34,   

Updated June. 06, 2022 09:34

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政府は今月中に、今年の物価上昇率の予測値を11年ぶりに4%台に引き上げて発表する方針だ。昨年末に提示した予測値の約2倍に高める。今年の経済成長率の予測値は、従来の3.1%から2%台後半に下げる予定だ。政府は物価高騰の勢いが厳しいと見て、今月中に農畜水産物の割引クーポンを80億ウォン規模で供給し、卵や大根、白菜などについて緊急割引イベントを検討する。

5日、企画財政部(企財部)によると、今月中に新政権の今年の経済政策方向が発表される。経済政策の方向には、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府の5年間の経済政策の青写真が盛り込まれる。政府の物価上昇率および経済成長率の予測値は大幅に見直される。物価上昇率の予測値は、昨年12月に発表された2.2%から4%台に見直される予定だ。実質的な国内総生産(GDP)の成長率の予測値は、従来の3.1%から2%台後半に下方修正される予定だ。

政府が経済予測を見直す理由は、今年に入って国際原油価格をはじめとする原材料価格やウォン相場、金利が高騰するなど、国内外の環境が悪化したためと分析される。尹錫悦大統領が今月3日、「経済危機」に言及しただけに、経済を正確に予測して危機対応策をきめ細かく用意しようという趣旨もある。

政府は物価安定のため、今月中に80億ウォン規模の農畜水産物の割引クーポンを支給する。クーポンは、豚肉や卵など価格が上がった品目に優先的に適用される。同日、ソウル道峰区(トボング)にある農協ハナロマートを訪れた秋慶鎬(チュ・ギョンホ)経済副総理兼企財部長官は、「ウクライナ事態や主要穀物生産国の輸出制限にともなう国際穀物価格の高騰が、国内に急速に転移する中で、干ばつの被害が加わり生活物価も不安だ」とし、「農産物の安定的な需給管理や食糧自給基盤の拡充、生産・流通コストの削減など、物価や民生安定策を講じていきたい」と話した。


世宗市=キム・ヒョンミン記者 kalssam35@donga.com