Go to contents

フィンランドの振付家が韓国国立舞踊団とコラボ、作品名「竜巻」は韓国人ダンサーたちと出会ったときの印象

フィンランドの振付家が韓国国立舞踊団とコラボ、作品名「竜巻」は韓国人ダンサーたちと出会ったときの印象

Posted June. 24, 2022 09:12,   

Updated June. 24, 2022 09:12

한국어

伝統舞踊を基盤とする国立舞踊団が、1962年の創立以来初めて手を組んだ外国人の振付師がいる。古典バレエと現代舞踊だけでなく、日本の伝統的な踊りである舞踏と合気道、中国の京劇までを身につけたフィンランドを代表する振付家のテロ・サーリネン(57)だ。

東洋と西洋の踊りをマスターしたサリーネン氏と国立舞踊団の出会いは、2014年に始まった。舞踊劇「竜巻」は、韓国ダンサーたちと共にサリーネン氏が作った初めての韓国舞踊作品。韓国での初演後、2015年にフランスのカンヌダンスフェスティバル、2019年に日本神奈川芸術劇場の舞台にも立った。24日、韓国での2度目の公演を控えて韓国を訪問したサリーネン氏に最近会った。

「韓国ダンスの節制美から深い印象を受けました。韓国のダンサーたちは、内面に力をいっぱい満たした状態で踊ります。じっと立っているのに、力が感じられるほどです。力を爆発させる時もあり、優雅に表現する時もあります」

サリーネン氏が付けた作品名「竜巻」は、自然現象から取った。フィンランドから来たサリーネン氏が、韓国人ダンサーに初めて会った当時、熱い空気が冷たい空気に会って生じる竜巻のようだったと振り返った。

「混沌と衝突後に新しさが生まれるように、完璧な新しさを作り出すための過程を表現したかったんです。私がここ(韓国)に来ただけでも、竜巻が作られたのではないでしょうか」

「竜巻」のテーマは自然主義だ。フィンランドで生まれ育ったサリーネン氏は、主に森と海の近くで暮らした。大自然から影響を受けたサリーネン氏は、ダンスに自然の哲学を融合させる作業を楽しむ。

「人間は、まるで木のように地面に根を下ろした状態で上に登ろうとします。『竜巻』でも、下半身の動きは最小限に抑え、上半身を活用する方法で木を表現しました。私は腕と指に魂がこもっていると思います。指を活用した振り付けで、魂を見せたかったんです」

「竜巻」は、ダンスと同じくらい音楽も美しい。伽椰琴(カヤグム)と奚琴、笛に合わせて歌い手が歌う。

「韓国の伝統楽器から出てくるとても深くて奥深い音を、とても愛しています。歌い手の歌は、まるで古代から来た女性の泣き叫びのようでした。無意識に浸っているのに何かを突き抜ける音!韓国の伝統音楽からも、竜巻を感じることができました」

「竜巻」は、9月にフィンランド・ヘルシンキダンスハウスの初の海外招待作に選ばれ、フィンランドの観客に会う予定だ。

「単に、韓国の舞踊作品がフィンランドに来ることだけを意味しません。国境と境界を越えて、韓国とフィンランドを結ぶ通路になると思います」

24~26日、ソウル中区(チュング)の国立劇場ヘオルム劇場。2万~7万ウォン。


李知訓 easyhoon@donga.com