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北朝鮮が深夜に挑発、東海上にSRBM2発を発射

北朝鮮が深夜に挑発、東海上にSRBM2発を発射

Posted October. 10, 2022 09:06,   

Updated October. 10, 2022 09:06

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北朝鮮が9日深夜、東海(トンへ・日本海)に向けて短距離弾道ミサイル(SRBM)2発を発射した。朝鮮労働党創建日(10日)前日に奇襲挑発を強行したのだ。北朝鮮の深夜のミサイル発射は3年2ヵ月ぶり。特に今回は江原道(北朝鮮地域)の文川(ムンチョン)付近で挑発を強行し、最近のものと合わせて6つの地域で7度の挑発を行った。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記がいつでもどこでもミサイルを発射できるという戦術能力を誇示し、韓半島の緊張を高める狙いがあるとみられる。

合同参謀本部によると、北朝鮮は同日午前1時48分から約10分間、文川付近でSRBM2発を発射した。ミサイルは高度90キロ、マッハ5の速度で350キロ飛翔し、東海上に落ちた。軍は、今回のミサイルを超大型放射砲(KN25)と見ている。ただし、日本防衛省関係者は同日、「潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の可能性を含めて調査中」と明らかにした。

北朝鮮が深夜に挑発を強行したのは、2019年8月に咸鏡南道永興(ハムギョンナムド・ヨンフン)でミサイルを発射して以来。最近の7度のミサイル挑発では、KN25だけでなく、北朝鮮版イスカンデル(KN23)、中距離弾道ミサイル(IRBM)「火星(ファソン)12」などを発射し、韓国はもとより日本や米国領グアムに対する攻撃能力まで誇示した。北朝鮮の今回の挑発は、韓半島に再展開した米原子力空母「ロナルド・レーガン(CVN-76)」に対する武力示威とみられる。ロナルド・レーガンは、北朝鮮のIRBM挑発に対抗して5日に回航し、7~8日に韓米合同軍事演習に参加した。北朝鮮国防省報道官は8日、これに対して、「私たちの武装力はこれを重く見ている」と不快感を示した。

大統領室国家安全保障室は同日、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、北朝鮮の挑発は国連安全保障理事会の決議違反であり、韓半島と域内の緊張を高める行為だと強く非難した。米国務省も同日、北朝鮮の挑発に関する東亜(トンア)日報の質問に、「米国は、北朝鮮の弾道ミサイル発射を非難する」とし、「国連安保理決議違反であり、北朝鮮の隣国と国際社会に対する脅威だ」と指摘した。


シン・ジンウ記者 シン・ギュジン記者 niceshin@donga.com