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欧州各国で省エネ呼びかけ、「シャワーは2分、サウナは数人で」

欧州各国で省エネ呼びかけ、「シャワーは2分、サウナは数人で」

Posted November. 03, 2022 08:16,   

Updated November. 03, 2022 08:16

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「洗濯は乾燥機の代わりに自然乾燥で」(デンマーク)、「シャワーは2分だけ」(スロバキア)、「サウナは一人ではなく、数人一緒に」(フィンランド)

ウクライナ戦争後、天然ガス供給危機を経験している欧州各国が、冬を控えてエネルギー節約に乗り出していると、米紙ニューヨーク・タイムズが1日付で報じた。ロシアのプーチン大統領がウクライナを支援する西欧諸国に対してガスの供給を停止し、「エネルギーの武器化」に乗り出すと、官公署や企業だけでなく家庭で消費するエネルギーまで削減し、総力を傾けている。

ドイツ、フランス、デンマークをはじめ欧州の主要国は、政府レベルで公共建物の暖房を制限し、街灯を消すなど省エネ措置を取っている。個人や事業体にも室内の温度を19度以上上げないよう勧告した。また、電力消費が集中する時間帯に電気の使用を避け、外出時にはコンセントを外すよう指示した。ただ、市民がこのような省エネ措置にどれだけ協力するかは未知数だ。

現在のところ、各国がエネルギーを十分に備蓄しており、初冬の天候も例年より暖かく、今冬に深刻な混乱はないと予想されている。欧州諸国の政府は、ロシア以外の国から液化天然ガス(LNG)を輸入し、原子力発電所の稼働を延長したり火力発電所を再稼動したりするなどしてエネルギーを備蓄している。

しかし、フランスとチェコで物価上昇に抗議する大規模集会が開かれるなど、エネルギー危機によって派生した不満世論が大きくなっている。


金民 kimmin@donga.com