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トルコ大地震で地面6.6メートル移動

Posted April. 14, 2023 08:25,   

Updated April. 14, 2023 08:25

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2月に発生したトルコ大地震で、トルコ北西部の土地が南西に、南東部の土地は北東に移動したという分析が出た。韓国の研究チームが、地殻プレートの境界面に沿って断層が水平方向に移動する「左横ずれ変位」の影響で、地面が最大6.6メートルほど移動したという分析を発表した。

韓国地質資源研究院(KIGAM)のソン・ソクク地質災害研究本部長の研究チームは13日、このような分析を含む『KIGAM国外地震研究現況』を発刊した。今回の分析は、遠隔探査技法を導入し、約4メートルの空間解像度を持つ欧州宇宙機関(ESA)の衛星「センチネル1」と「センチネル2」の観測データを活用して地震による地表の変形を分析したもの。

2月のトルコ地震はマグニチュード(M)7.8を記録した。トルコはアナトリアプレートに位置している。北の北アナトリア断層がユーラシアプレートと、南東の東アナトリア断層がアラビアプレートと接している。2つの断層に沿って大きな地震が発生した。米国地質調査所(USGS)の分析によると、今回の地震で470キロに及ぶ地表破裂が発生した。

地表破裂は、地震の断層運動で断層が地表に現れる現象だ。通常、M6.0以上の強力な地震で現れる。研究チームの分析によると、この地表破裂で東アナトリア断層の南部地域では最大3.8メートル、北部では最大5.7メートルほど地面が水平に移動した。研究チームは、「この分析は海外研究チームの研究と一致する」と明らかにした。

このほか、研究チームは地震で聞慶(ムンギョン)と江陵(カンルン)の地下水位がそれぞれ約7センチ、3センチ上昇したことなども明らかにした。ソン氏は、「地質災害研究分野で拡大している遠隔探査技術を活用した事例で、災害を減らすための核心技術として期待される」と明らかにした。


コ・ジェウォン東亜サイエンス記者 jawon1212@donga.com