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「維新抵抗」の金南柱詩人ら42人に31億の国家賠償、光州地裁が判決

「維新抵抗」の金南柱詩人ら42人に31億の国家賠償、光州地裁が判決

Posted June. 09, 2023 08:29,   

Updated June. 09, 2023 08:29

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維新独裁体制に抵抗して拘留され、過酷な行為を受けた故金南柱(キム・ナムジュ)詩人(1946~94)ら被害者が国家を相手にした損害賠償訴訟で勝訴した。

光州(クァンジュ)地裁民事合議14部(羅卿部長判事)は8日、金氏の遺族と当時全南(チョンナム)大学の大学生だった5人、その家族など計42人が政府に対して起こした損害賠償請求訴訟で、原告の一部勝訴判決を下した。裁判所は、彼らが請求した金額の一部を認め、1人当たり390万~11億5970万ウォンなど計31億ウォンを支払うよう判決を下した。

金氏ら6人は、全南大学在学中の1972年12月、反維新初の地下新聞「喊声誌」作り、全南大学、光州地域の高校に配布した。いわゆる「喊声誌事件」で73年3月、金氏らは捜査機関に167~284日間拘留され、拷問と苛酷な行為を受けた。金氏は同年3月19日に連行され、11月27日まで284日間拘留された。

当時、彼らに対する国家保安法違反容疑が有罪と認められ、懲役2年、資格停止2年を宣告されたが、2021年の再審で無罪が確定した。当事者と遺族は14年に再審を請求し、光州高裁は6年後の21年に政府の違法逮捕・監禁などを認め無罪を言い渡した。

今回の損害賠償訴訟で、金氏らの訴えを認めた裁判所は、「国家がむしろ加害者になって国民を違法に拘留し、証拠を捏造して違法な裁判を受けさせた不法性が非常に大きい」とし、「50年余り賠償が遅れた点などを考慮した」と明らかにした。


李亨胄 peneye09@donga.com