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赤松良子元文相が死去、慰安婦被害者支援に尽力

赤松良子元文相が死去、慰安婦被害者支援に尽力

Posted February. 09, 2024 08:38,   

Updated February. 09, 2024 08:38

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日本軍慰安婦被害者支援のための「女性のためのアジア平和国民基金(アジア女性基金)」の設立に貢献した赤松良子(写真)元文部相が死去した。94歳だった。

赤松氏は、東京大学法学部を卒業後、旧労働省に入省し、婦人局長、総理府婦人問題担当室長などを歴任し、女性政策行政を担ってきた。1987年に男女雇用機会均等法の成立を主導し、「均等法の母」と評価された。男女差別禁止、女性の社会進出促進などを盛り込んだ同法は、88年に韓国で制定された男女雇用平等法にも影響を与えた。自民党が初めて政権を失った93年、非自民連立内閣で文部相に就任した。

女性の人権の向上に尽力した赤松氏は、慰安婦被害者支援にも積極的に取り組んだ。村山富市元首相が95年、慰安婦被害者に謝罪して造成したアジア女性基金に呼びかけ人として参加した。公式の主体が民間という限界があったが、慰安婦支援に日本政府が初めて乗り出したという意味がある。

赤松氏をはじめとする16人の呼びかけ人は当時、拠金呼びかけ文で、「私たちは、政府による謝罪と共に、全国民規模の拠金による『慰安婦』制度の犠牲者への償いが今どうしても必要だ、という信念の下にこの基金の呼びかけ人となりました」と明らかにした。


東京=イ・サンフン特派員 sanghun@donga.com