世の中のすべての娘は次の3つの部類に分けられる。父親を憎む娘、父親を愛する娘、そして父親を恨み愛する娘。その中でもこの詩人はどんな娘だったのだろうかと思いつつ、結局、私はどんな娘なのか考えさせられる作品だ。詩を読み終えると、あの父親の顔に私の父親の顔を発見する作品でもある。
年老いた父は病院に運ばれた。肉体と精神が共に崩壊した状態になってしまい、子どもを認識することができない。病気になった父親を見て、子どもは様々な感情に襲われる。父は今、暗闇の峠を越えつつある。できることは、目を閉じて祈ることだけだ。
しかし、詩人は「私は目を閉じて祈った」とは表現しなかった。父親が「目を閉じてくれ」と頼んだと表現した。私はこれが偽りでありながら真実であるという事実から、この詩的な詩人を好きになった。彼が父親をとても愛していることも知った。
人は愛だけでは生きられない。しかし、愛がなければ、他に何で生きるのか。