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「AI頭脳」搭載、さらにスマートなパソコンが押し寄せる

「AI頭脳」搭載、さらにスマートなパソコンが押し寄せる

Posted May. 21, 2024 09:11,   

Updated May. 21, 2024 09:11

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世界トップのパソコン運営体制(OS)「ウィンドウズ」を保有しているマイクロソフト(MS)が21日(現地時間)、人工知能(AI)パソコンに関するビジョンを発表する。「チャットGPT」の開発会社であるオープンAIの主要投資会社として、生成型AI市場で主導権を握っているだけに、MSの発表にテック業界の注目が集まっている。今年初めから三星(サムスン)電子とLG電子をはじめ、HPやレノボ、アップルまでがAIパソコン市場に参入し、業界では「AIパソコンが需要回復の遅いパソコン市場を救う『救世主』になるだろう」という予測が出ている。

19日(現地時間)、米CNBC放送は、MSが21~23日に開催する自社開発者のカンファレンス「ビルド」で、AIパソコンのビジョンを公開する予定だと報じた。CNBCは、MSがウィンドウズでAIをどのように活用するか、AIパソコンでは何ができるかなどについて明らかにするだろうと伝えた。

これに先立って、MSは昨年、オープンAIのモデルを基盤にしたAIモデル「コパイロット」を公開した。今年3月は、コパイロットをキーボードに基本ボタンとして搭載したパソコンとノート型パソコンを発売した。これに対し業界では、これより一層進化した技術戦略が発表されるという分析が出ている。今年1月、MSのサティア・ナデラ最高経営者(CEO)は、「今年は、AIがすべてのパソコンの必須機能として定着する元年になるだろう」とし、AIパソコン市場の戦争を予告した。

AIパソコンとは、演算やマシンラーニング(機械学習)など、AI作業に特化したパソコンをいう。特に最近発売されるAIパソコンは、インターネットなしでもAI機能を使用できる「オンデバイス」を打ち出している。このため、データ伝送問題や個人情報流出の懸念が少ない。市場調査業者カナリスは、今年約4800万台のAIパソコンが出荷されると予測し、2028年はパソコン出荷台数全体の約70%がAIパソコンであると予想した。逆らえない主流となっている。

これを受け、情報技術(IT)会社各社は、AIパソコンやノート型パソコンを相次いで発売している。三星電子は今年初め、初のAIノートパソコン「ギャラクシーブック4」シリーズを発売した。先月は、AI機能を搭載したオンデバイスAI一体型パソコン「三星オールインワンプロ」を公開した。ギャラクシーブック4シリーズは、発売から9週間で韓国国内だけで10万台以上が売れた。LG電子も今年1月、「2024年型LGグラムプロ」を発表した。三星とLGはいずれも、インテルのAIチップ「コアウルトラプロセッサー」を搭載している。

アップルは3月、独自に開発した「M3」チップを搭載した「マックブックエアー」を公開した。カメラや書き取り、翻訳、自動完成テキストなど、AI機能を支援するのが特徴だが、AIパソコンと言えるには物足りないというのが業界の評価だ。今年末は、最初からAI機能に焦点を当てた「M4」チップを搭載したマックブック製品を公開する予定だ。中国レノボは最近、AMD・AIプロセッサーを搭載したデスクトップ「シンクセンター」シリーズを公開した。HPとデルも、AIパソコンラインナップを公開した。

一部からは、AIパソコンで実行できるAI機能やアプリケーション(アプリ)などは多くないことを限界として指摘する。ユーザーが、AIパソコンを選択する理由を多く作らなければならないという。ある業界関係者は、「スマートフォンが初めて出てきた時はアプリが少なかったが、様々なアプリが開発され、スマートフォンが主流となった。AIパソコンも、ユーザーを引き入れるよう多様なアプリとサービスを作らなければならない」とし、「価格とデザイン、グラフィック性能などを魅力的に備えた製品が、消費者から選択を受けるだろう」と話した。


ピョン・ジョングク記者 ホン・ソクホ記者 bjk@donga.com