メモリー半導体に続いて、非メモリー半導体分野でも韓国旋風が起こると見られている。21世紀の有望産業として台湾が独走している半導体ファウンドリー(委託加工生産)分野で、国内企業も新規参与と設備増設など積極的な攻略に出ている。
世界市場でわが国のファウンドリー企業が占める割合は(99年を基準として)台湾(79.3%)シンガポール(14.0%)の次であり、5.4%にすぎない。しかし国内企業が大規模投資に出て、アメリカ合衆国・日本などがわが国に輸入先を変える動きを見せており、台湾が緊張している。
コンピューターと通信機器などに使用するメモリー半導体分野では国内企業が世界市場のトップを走っている。一方、コンピューターと通信機器はもちろんデジタル家電機器などにまでも使用範囲が広がりメモリー半導体に比べて市場規模が4倍近くになる非メモリー部門では劣勢であった。
▽国内企業の攻勢=トンブ電子は3日、日本東芝とファウンドリー契約を結び、この分野に参与した。トンブは非メモリー半導体製品用CMOS組織工程の技術移転および5000万ドル規模の資本を導入して、来年から各種非メモリーファウンドリー製品を量産する計画。
96年ファウンドリーに参与し、一ヶ月で8インチウェイバー2万1000枚を生産しているアナム半導体は、今年京畿プチョン工場に1億5000万ドル規模の装備を追加投入して、年末まで1ヶ月の生産規模を3万枚に増やすことにした。
先月、ヒュンダイ(現代)電子は今年を非メモリー半導体事業飛躍の年と宣言、来年まで2000億ウォンを投資して世界3位圏のファウンドリー企業に育つという野心に満ちた計画を発表した。
▽台湾に挑戦状=台湾が相次ぐ地震で納期を守れない場合もあり、相対的に韓国企業の立場が有利になった。わが国の企業の技術力も上がり国際市場で好評を得ている。台湾の独占的占有率に対してアメリカ合衆国・日本などが、輸入先を変えようと図っていることも好材料だ。国内企業はメモリー半導体に続き、非メモリー半導体ファウンドリーが21世紀のわが国の経済成長を導く新しい産業として浮上することを期待している。
▽ファウンドリー市場の爆発的成長=市場調査機関であるセミコリサーチは11日、半導体ファウンドリーの深刻な供給不足が予想されると明らかにした。IDCも世界のファウンドリー市場がこの先5年間年平均40%以上成長するだろうと話した。市場規模は去年68億ドル、今年105億ドル、2002年には253億ドル、2004年には362億ドル以上になるとIDCは主張した。ファウンドリーなど非メモリー市場規模は1220億ドル(79%)とメモリー市場(327億ドル、21%)に比べ4倍近く大きい。
▽台湾ファウンドリー企業の動向=TSMCは最近台湾内3位であるWSMCとTSMC−エイソなど2つの企業を75億ドルで引き受けた。TSMCは3社合併により今年非メモリー半導体(イクィバレント・シリコン・ウェイパー)の生産量を去年より90%ちかく増やす予定だ。TSMCと台湾内2位の企業であるUMCは今年各30億ドルと19億2000万ドルを新規投資して、去年の投資額より44%多いなど膨張を重ねている。