「今はコンサルティングをするのが難しい時代だ」
経営コンサルタントの大前研一氏(56・写真)が最近の日本の週間経済専門紙「東洋経済」とのインタビューで、インターネットが支配するeビジネス時代の企業環境があまりにも早いスピードで変わったため、企業が自分の力で問題を解決できなければ外部の助言は意味がないと強調した。
彼は「eビジネスの揺籃期である今、最高経営者に最も必要なことは、何か大きなことをしたくて居ても立ってもいられない人材を探し出す力、つまり選球眼を備えることだ」。
大前氏はeビジネスの世界で成功したシスコシステムズのジョン・チェンバース会長、ヤフーのジェリー・ヤング会長、アマゾンドットコムのジェフ・ ベジョーズ会長は全員時代を開拓する眼識を持って国籍と人種、男女を差別しないで人材を発掘した人物であると評価した。彼は最高経営者のすべきことは人材が集まる雰囲気を作り、人材を探し出し、その後その人材に全てのことを任せることだと強調した。
また彼は、人材を選ぶ基準をどれほど勉強したかで判断するのではなく、機会を掴む「感覚」をどれほど持っているかで判断しなければならないと提示した。知識があれば先端企業を真似ることはできるが、知恵がなくては成功できない。新しい道を開拓するたった一人の人だけが生き残る経済、これがまさに「ドットコムの法則」だと大前氏は強調した。