「ドットカム(.com)の時代は去り、ドットショップ(.shop)、ドットウェッブ(.web)の時代が来る」インターネットのブームで、飽和状態になった「.com」のドメイン不足事態を解決するために、新たなドメインが登場する可能性が高くなった。2000年6月現在、全世界に登録されている「.com」のドメインは約950万個である。ウェッブスター辞書にある名詞の97%がすでに登録されていると言われているほどだ。「.net」と「.org」もあるが、それほど人気がない。14日から日本の横浜で開かれる国際インターネットドメイン管理機関(ICANN)会議は、これを解決する予定ということで注目されている。17日まで4日間行われるこの会議には、98ヶ国から500人あまりが参加し、6〜10個の新しいドメインを導入する方策を論議する。ICANNは現在、新しいドメインを導入するための計画草案をウェッブサイト(www.icann.org)で公開している。
今回、審査対象になるドメインは、「.shop」(ショッピングモール)、「.web」(ウェッブ関連事業)、 「.info」(情報関連事業)、「.arts」(芸術分野)、「.rec」(レジャースポーツ、レクレーション)、「.nom」(個人)、「.firm」、「.web」などは新規ドメインに無理なく採択されるものと見られる。
新たなドメインが登場すれば、まず「.com」ドメインがなく難航していたインターネット業界が助かる見通しだ。しかも、新たなドメインは名前だけでサイトの性格を表しているため、これまで以上の人気を得る可能性が高い。「.shop」と「.web」ドメインの場合は、すでにショッピングモールとインターネット関連業界が注目している。
こうして、新たなドメインをめぐって、国内外ではすでに激しい競争が繰り広げられている。「.com」ドメインの場合、そのアイデアだけで数億ウォンから数十億ウォンに達するお金を稼いだ人が多かったためだ。ドメイン登録専門会社、フイズのイ・チョンジョン社長は、「 `.com`ドメインをめぐるドメイン戦争は、既に1ラウンドは終り、2ラウンドが始まった」と述べている。一部では、早速新規ドメイン登録の申し込みを受けるなど迅速に対応している。
しかし、一部の専門家は「今回の会議で新規ドメインが確定されても、実際に登録できるのは、早くても今年の末になる可能性が高い」として、「既存のドメイン登録件数が世界で2位を占めている韓国で、ドメイン投機がおこり、外貨を流出することになるかも知れない」と懸念している。