ある討論会で「米国はどんな国なのか」という、あまりにも常識的な、誰もが知っていそうなことを問われて「米国は公開企業で国際証券市場に上場した株式会社だ」と答えたことがあった。
米国は、世界の様々な民族や人種が混在している国であり、全ての民族や人種に開放された国でもある。まるで証券市場に上場した企業のようだ。今までヨーロッパ系移民者の子孫が「米国株式会社」の持ち株が最も多く、米国の経営権を掌握し筆頭株主の役割を果たしてきた。
しかしこの半世紀の間、アジア系民族、特に中国人・日本人・韓国人の参入が著しく増えている。最近は情報産業が米国の主要産業として登場したのをきっかけに、インド人の進出が急増している。
中南米民族は、頭数としてはアジア系よりよりたくさんの人が進出しているが、米国株式会社の株主としての影響力は微弱である。
米国の門戸は、そのなかでも科学・技術など、専門分野の人材らにもっと広く開かれている。
世界の数多くの意欲的で優秀な若い人材らが夢を叶えるために米国へ渡り、夢を叶えている。このように強い冒険心の持ち主が太平洋と大西洋を渡り夢とアイデアを実現する、それこそが米国が強い国になれた原動力なのだ。
米国は多民族、多文化国家だ。世界の優秀な文化がそこでそれぞれの光を輝かせ、相互の民族文化を尊重しながら共存している。
我々が企業経営で追い求めている世界標準企業支配国「の手本、それが米国株式会社なのだ。そこには各民族が経営参入できる道も比較的公平に開かれており、一般企業の株を確保する分だけ経営参入の幅も広くなるのと全く同じだ。
韓国民族の米国株式会社での持ち株確保は伸び続いているが、未だ経営に直接参入が出来る水準にまでは至っていない。
ユダヤ人は数的には少ない。しかし(米国株式会社の)経営に影響力を行使しながら深く関与している。彼らはマスコミ、金融など、核心分野を握っている。
日本も、産業や資本市場に対する集中攻略を繰り広げ、米国株式会社の理事会仲間入りを達成した。米国の上下両院に進出した日本系移民者は既に相当多く、最近は日系人の長官も誕生した。
我々は、米国のことをただ敵対視したり増悪したり、恐れるべき存在であるとのみ捉えてはならない。
我々にとっては、扉がすっかり開けられた、それで我々がいつでも進出して領土を拡げられる「チャンスの国」として見る必要があるのだ。
韓国民族は、南北を合わせて7000万余名。遠大な夢を繰り広げるにはこの韓半島(朝鮮半島)は狭すぎる。
今や、もっと広い世界へ活動舞台に目を向けなければならない。米国大陸は、地球上で唯一全民族に開放された国だ。
合衆国という名称らしく、皆にも開放された公開国なのだ。
半世紀の間、韓国と米国は、血で誓った関係を維持し、経済的には切っても切れない関係を保っている。
このような土台の上で、我々は米国株式会社の韓国民族所有「持ち株」を増やさなければならない。米国経営に参入できる将来のために、着実に我々の地位を確保していくと、いつかは我々にもチャンスが与えられるだろう。