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韓ー中、ニンニク交渉妥結

Posted July. 16, 2000 22:22,   

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韓国と中国の40日間のニンニク交渉が事実上妥結に至った。

外交通商部は先月29日から中国の北京でニンニク紛争の実務交渉を行ってきた韓国と

中国の交渉団が14日、最終合意文に仮署名したと15日発表した。合意文は中国側の

上部への報告と確認の手続きが終わる今週の週末頃、正式に署名される予定だ。

一方、農林部は交渉の妥結によって生じる農家の被害を最小限にとどめるため、1500億ウォンを投入する計画を明らかにした。農林部は予算の500億ウォンを投入し、全てのニンニク農家の希望量を政府が買入れ、また、1000億ウォンを別途に投入、ニンニクの生産流通センターを設置し、ニンニクの種改良、機械化生産などを通じてニンニクの安定的な生産基盤を築く計画だ。

▽妥結内容=韓国は今年、低率関税(30%)の適用を受ける中国産の冷凍初産ニンニクの

輸入クォーターを2万トンほど認めることにした。これにより中国がすでに確保して置いた韓国に対する最少市場接近(MMA)物量1万1895トンも含め、中国が今年韓国に50%以下の低率関税で輸出できるニンニクは3万2000トンに達する。これは昨年韓国に輸入された3万7000トンより約5000トン減った量だ。しかし、韓国は低率関税が適用される中国の輸入クォーターを毎年少しずつ増えるMMA物量の増加水準に合わせて増やすこと合意した。その代わり、中国は先月7日に発表した韓国産のポリエチレンと携帯電話の輸入中断措置を解除してこの品目の輸出が再開された。

▽両国の得失=交渉の結果だけをみれば韓国は全体的に得たものより失ったものが多いという評価を避けられない。物量だけを見れば毎年急増する中国産のニンニク輸入を多少減らすことに合意した成果は評価できるかもしれない。しかし、1ヶ月間のポリエチレンと携帯電話の輸入禁止措置で、韓国はポリエチレン1400万ドル、携帯電話150万ドルを輸出することができなかった。それに通関繋留中の物量と生産が遅延された物量まで含めれば業界の被害はその何倍にも達する。

しかし、韓国は中国の一方的な措置によるこのような被害に対してなんの補償も得ることができなかった。

▽通商政策の問題点=部署間の不協和音と戦略戦術の不在,ニンニク紛争が始まってから

交渉の妥結までの40日間、政府が見せてくれたのは通商政策の混線だけだった。

中国の貿易報復が始まると政府部署間ではニンニクに対する緊急輸入制限措置の妥当性について激しい論争が行われた。敵との戦いを前に友軍同士で紛争をみせる姿は、交渉を始める前から力を分裂させた。このような様相は名分で押される中国側を圧迫できず、逆に中国側のペースに引きずられる傾向をもみせた。

通商交渉の対外窓口である外交通商部、通商交渉本部、産業資源部、農林部の関連部署間で情報の交換と意見の調律が十分行われなかった結果であろう。