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死んでいく東江

Posted July. 18, 2000 14:38,   

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6月5日、ダムの建設を白紙に戻す決定が下されて以来一カ月余りが経った現在、東江(トンガン)一帯は休暇シ−ズンを迎えて詰めかける観光客のため、生態系が危機にさらされている。ダム建設を白紙化した後、東江の保存と関連した政府の後続措置が全くなかったためである。このような中で、商売に夢中した業者だけはその勢いを増している。

この頃、東江には平日1000余人、週末は普通3000〜6000人が訪れている。全国から1万5000人余りが詰めかけた16日、ガウン里一帯の川辺は観光バスで足を踏み入れる場もなかった。

ヨンウォル(寧越)、ピョンチャン(平昌)、チョンソン(旌善)郡に登録されているラフティング業者は60社余り。2年前の3社に比べて20倍に増えたのである。登録されているボ−トだけで440余隻にのぼるが、不法ボ−トを合わせると、その数はずっと多くなる。

東江一帯のラフティング客を管理する法は、環境と関係のない水上安全レジャー法が唯一である。この法はラフティングの出発地と到着地以外の地域に対するボ−トの接岸を禁止している。しかし、ほとんどの業者が至る所に接岸してラフティング客を降ろしている。寧越東江保存本部の嚴三鎔(オム・サムヨン・33)事務局長は、「ボ−トが一度に集中してしまうと、川全体が埋めつくされたまま下ることになり、魚が全く川の水面近くに出られない」とし、「特に、産卵期に行われるラフティングは産卵塔を壊し、稚魚の成長環境を完全に破壊する」と懸念している。

また嚴事務局長は、「全国民がダム建設に反対した理由は、東江が韓国最後の絶景であり、生態系の宝庫であるため」だとし、「このまま放置すれば、環境保全地域、生態観光地区に指定される前に生態系は完全に破壊する」と懸念した。