数千億円の補償金よりも環境保全の方が重要だ,という住民の意志が政府の開発政策を負した。
建設交通部が20日,京畿(キョンギ)ヨンイン,ジュッチョン宅地開発地区住民のグリーンベルト指定要求を「全的に」受け入れられる事になり,ジュッチョン地区に限らず,他の地域にも影響を及ぼす見通しである。
自分達の土地をグリーンベルトに指定してくれる事を望み,「デジ山生かし運動」を進めてきたヨンイン,ジュッチョン地域住民は、まるで祭りの雰囲気に浸っている。しかし,住民が要求した土地の一部が保全緑地指定から除かれたのに対しては,名残惜しい表情を隠せずにいる。
ヨンイン西部地域宅地開発阻止のために形成された共同闘争委員会,金委員長は20日,建交部が住民の請願を受け入れ,デジ山一帯の10万坪余りを保全緑地として指定するとの知らせを伝えられ,歓迎の意を表した。金委員長は「一旦、先祖代々にわたり継承されてきた土地を守れるようになり,何よりも嬉しい」と言い,「ジュッチョン住民の意志を受け入れた,建設部の決定に拍手を送る」と述べた。
慶州(キョンジュ)金氏,金亨鎬(キム・ヒョンホ)種会長も「我々が望んでいた事柄が受けいれられたのは大変望ましいことだ」と述べ,「15代に続く先祖の墓を改葬させず、自然環境を保全しながら跡継ぎができるようになり、大変満足している」と話した。