下半期、輸出前線に赤信号がともりつつある。
韓国貿易協会は25日、韓国の輸出の国際経済力現況報告書で、韓国は上半期までアメリカと日本など主力市場でのシェアは増加したが、最近為替相場が下落し、賃金が急騰するなど、輸出経済力を弱める要因が増えつつあると懸念している。
為替相場は昨年15.2%下落し経済国中、最も大きな下落幅をみせたにもかかわらず、最近まで下落傾向が続いている。一方、製造業分野の賃金は昨年の14.9%上昇に続き、今年に入ってからも4月まで13.5%上昇したため、価格競争率が急速に弱まっていると貿易協会は主張した。
金利は為替危機以降, 下落の傾向をみせてはいるが経済国内において、いまだ最も高い水準を続けており、企業の採算性を圧迫しているとのこと。
今年に入り5月まで韓国の輸出は昨年の同じ期間に比べ26.9%増加し、中国(36.6%)よりは低かったものの、主な競争国である台湾(22.6%)、シンガポール(19.4%)、日本(20.3%)に比べ高い増加率をみせた。これは98年のウォン貨為替率が48%上昇した反面、賃金は3.1%下落し価格競争力と輸出採算性が大幅に改善されたためであると分析している。