Go to contents

〈社説〉政治圏は原則に立ち戻れ

Posted July. 28, 2000 18:56,   

한국어

国会が民主党の召集要求で31日に開会されるが、我々はその前に与野党間の対峙と葛藤を解消することが先であると考えている。今のような状態が続いていては国会が開かれても結局は紛糾を招く可能性が大きいからだ。

金大中(キム・デジュン)大統領が一昨日、休暇を中断して戻り、国会紛糾事態に対して非常に残念なことだと発言した時、ハンナラ党側はこれを謝罪と受け取り、国会正常化へと方向を転換する雰囲気であった。しかしながら民主党側は金大統領の発言は謝罪ではないとし、むしろハンナラ党側が議案上程を暴力で阻止し、国会議長団を不法に監禁したことに対し、李会昌(イ・フェチャン)総裁は謝罪すべきだという主張を展開している。

それで政局は身動きが取れない状態である。

本欄はこれまで、民主党が国会運営委で国会法改定案を強行採決したのは違法であるから、これを無効として野党側に謝罪することが政局正常化への道だと繰り返し強調してきた。どんなことがあっても国会で強行採決のようなことはしないとしていた民主党だ。しかし民主党側は謝罪問題に関して相変わらず言葉を濁したり、不誠実な態度を見せており、もどかしい限りである。

事実はこうであるのに、民主党側が盗人猛々しいと言われてもおかしくないような態度で謝罪責任をハンナラ党に押し付け、臨時国会を招集するとしたら、一体誰が、いかにも与党らしい潔い姿勢だと民主党を誉めるだろうか。

今はこのような言葉遊びをしながら懐の狭い政治にかまけているときではない。特に政局に責任ある与党はもう少し大局的な姿勢で政治懸案を解決するべきである。

まして、各政党間の名分のない対立と葛藤で薬事法改定案と推経予算案、そして経済関連法案等、一時も早く成立させねばならない議案が国会でほこりをかぶっている。議員たちは国政より外遊にうつつを抜かしているようだ。自民連の場合、17人中11人が外遊中であったり、外遊計画があるということだ。いずれにせよ、各政党が負わなければならない国政のマヒと混乱に対する責任はますます重くなっている実情であるため、国会は一日でも早く開かれなければならない。

国会を早く開き、正常化させる一次的責任は何よりも与党側にあるというのが我々の考えである。野党に国会登院の名文を与え、国政協議の場につかせるのも執権党が持つべき能力であろう。

民主党側は今回の214回臨時国会が開会される前に、まず強行採決に対する自戒の立場をはっきりさせるなど、与野の関係改善に積極的に取り組むことを望む。それから、どうせ31日に臨時国会が招集されるなら国会法改定案の問題は後回しにし、各種民生法案から早急に処理されることを期待する。