ソウル地方裁判所は28日、朝鮮総連の組織で親北活動を行ってきた中学校の恩師から、主体(チュチェ)思想関連書籍をもらいうけた大学の哲学科の前教授ハン被告に対して、国家保安法違反(会合・通信など)罪などを適用、懲役1年2ヶ月および資格停止2年を言い渡した。
裁判所はハン被告が反国家団体の朝鮮総連関係者から、主体(チュチェ)思想関連書籍をもらいうけ家に保管してきた事実がすべて認められたとし、ハン被告が高齢であることに加え、他の人を紹介してほしいという恩師の提案を断った点を勘案しても、実定法である国家保安法に照らしてみると実刑判決をするしかないと発表した。
ハン被告は72年、日本の東京大学に留学中に出会った中学の恩師チェ氏と97年まで会いながら、チェ氏から主体(チュチェ)思想関連の書籍24冊をもらいうけ家に保管した容疑で拘束・起訴された。