中国に在留している北朝鮮からの脱出者の数は、8月初め現在で10万名にのぼるという国連難民高等弁務官(UNHCR)の公式統計が出された。
これまで韓民族相互助け合い運動などの民間団体が「中国内の脱北者数は最高30万名に達するとみられる」といった推定値を出したことはあったものの、国連難民高等弁務官のような難民問題を専門的に取扱う国際機関が脱北者数を発表するのは今回が初めて。
これは先月29日に、国連を訪問した鄭在文(チョン・ジェムン)、鉠雄奎(チョ・ウンギュ)議員らのハンナラ党議員と国連事務次長および国連難民高等弁務官の関係者との面談により明らかとなった。
国連事務次長らはハンナラ党議員から脱北者数に対する質問を受け、「在中国国連高等弁務官室を通して脱北者の動向に注視しており、現在10万名ほどが中国内にいるものと把握している」と述べた。
孔鍾植(コン・ジョンシク)記者 kong@donga.com