政府はソウルと新義州を繋ぐ京義線復旧の要は地雷の取り除き作業だと考え、このために特殊人力を使うことにした。
政府のある当局者は、京義線が軍事境界線を通過しなければならないため、付近の地雷除去は不可避なため、復旧工事には先に地雷を除去させ、その後に工事着工という順序で行うと述べた。
したがって政府はまず、国防省から軍の特殊人力を動員させて路盤を造成し、続いて建設交通省が線路の設置作業を始める予定である。
政府のこのような方針は、地雷除去作業を民間に任せるには無理があり、また北朝鮮側も京義線の復旧作業に人民軍を使うことを知らされているためこのように決定した。
南北間の途切れた京義線区間は約20kmであり、韓国側はムンサンのソンユリからチャンダンのチャンダン駅間の12kmである。
現在、民間人統制線の北方から非武装地帯にわたって対人地雷、対戦車地雷など全部で100万個以上の地雷が埋まっており、この内の一部が京義線通過区間にも埋まっていると推測されている。
国防省が昨年、国会国防委員会に提出した国政監査資料によると6・25戦争(朝鮮戦争)以降、前線地域では合わせて105万発、後方地域の場合は主要基地警戒用に対人地雷7万5000発が埋設されたと伝えられている。
軍関係者は韓国・北朝鮮両軍が京義線の復旧のため、共同地雷除去作業を行うことをきっかけに、互いの軍事的信頼を積み重ねられるよう期待していると述べた。