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<社説> 改革性が見えてこない

Posted August. 07, 2000 19:17,   

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金大中(キム・デジュン)政権の執権後半期を率いる経済チームに、斬新な人物は見当たらない。李憲宰(イ・ホンジェ)財政経済省長官が追放された空席に別の経済官僚が順次的に異動・昇進している。「大胆な改閣による改革」とは程遠い。

金大中大統領が執権後半期における経済政策の流れを改革から安定に変えたと解釈されるが、現段階で急を要するのが、遅々として進まない改革の完成である点からすれば、大いに失望せざるを得ない。特に官僚出身のみで組まれた経済チームで、これまでの金融と私企業部門に比べて構造調整が遅れている公共部門の改革を完遂できるかどうかは疑わしい。執権後半期に入る政府としては、今改革を推進しなければ時間がないという点において、今回の改閣には大いに失望させられた。

最も急を要する経済問題である現代(ヒュンダイ)建設の流動性危機で引き起こされた事態にしても、答えはすでに出ているにも関わらず、これまでイ・ホンジェの経済チームは一貫性と推進力不足で5ヶ月近くも現代事態を引き伸ばしてきたために、金融市場の不安が続いている。既存経済チームのメンバーだった人物が席を入れ替えるに留まり、果敢な処理の推進よりは現代事態の固着安定化に流れるのではないかと心配される。

現代が一歩間違った場合、大宇(デウ)がもたらしたものとは比べ物にならないほどのショックを韓国経済にもたらすことが予想される。まさにこの理由で、現代グループは政府からどんなに脅されても経営権剥奪につながる裁判所による管理やワークアウトができずになんとかしのいでいる状態だ。「新経済チーム」はどんなに衝撃が大きかろうと、この現代問題を解決せずして韓国経済を引っ張っていくことは難しい。系列分離と自救労力の誘導をしつつ、経営成果の責任を問わなければならない。

過去の経済チームは、銀行合併、投信会社処理、現代事態など主要経済政策において、その時々の状況によって言説を翻し、部署(省庁)間で言うことが違うという事例が多かった。政府が自ら市場の信頼を失う原因となったのである。

新経済チームは過去の失敗をよい手本とし、政策の一貫性と予測可能性を高め、市場の信頼を回復しなければならない。それが遅々として進まない構造調整を円滑に進める第一歩だ。今後政府組織法が改編されれば副総理に格上げされる財政経済省長官を舵取りとして、部署間の歩調を乱すことなくチームワークを生かすことを期待する。

金融機関の構造調整も、もたついているうちに弱体化した市場の資金仲介機能を一日も早く回復させつつ、巨視経済の安定基調を維持することが重要だ。

自民連の指定席である産業資源省長官と農林省長官は、DJPの共助維持のための政略的配分による人選であり、根本的な改革ともかけ離れている。

副総理に格上されるソン・ジャ教育省長官には、人的資源開発業務に対して調整力を発揮しつつ、乱れた教育現場を整理してほしい。